EXILE THE SECOND メンバー分析【入門編】Vol.6:EXILE AKIRA
EXILE THE SECOND AKIRA、エンタテインメントと誠実に向き合う“Mr.EXILE” 次世代にも愛情注ぐ優しい兄貴
得意とするダンスジャンルは、クランプ。もともとはストリートでの抗争や暴力を止めるため、それに代わるものとして生まれたダンスであり、足を踏み鳴らす“ストンプ”、胸を突き出す“チェストポップ”、力いっぱい腕を振り下ろす“アームスイング”といった、身体を大きく見せて挑発するような動作が特徴だ。メンバーの黒木啓司は、パフォーマーとしてのEXILE AKIRAについて「すごく器用で、いろんなジャンルに挑戦しているダンサー」(※8)だと称賛しているが、クランパーとしての彼の魅力は、スタイルの良さを活かしたダイナミックで力強いパフォーマンス。クランプ以外を踊る際にも、全身から、EXILEという名を背負って歩んできた彼の覚悟とパッションが溢れている。
先述したように、2004年にはクランプに特化したダンスチーム RAG POUNDを結成しており、2015年からは三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの小林直己や岩田剛典、GENERATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーや佐野玲於らと共に、新体制で生まれ変わった®AG POUNDの一員として活動中。小林や佐野はアマチュア時代からRAG POUNDに所属しており、彼らが芸能界入りを果たしたのはEXILE AKIRAの功績だという。もともとクラブで活動していた橘ケンチやEXILE TETSUYAとLDHを繋いだのも彼で、自分自身が先輩達にスカウトされたように、数々のストリートダンサーをダンスという枠を越えたアーティストの世界に導いてきた。だからこそ、2019年に®AG POUNDがdocomoのCMに出演し、地上波でクランプを披露したことは、アンダーグラウンドで活動してきたダンサー達にとっても重要な一歩と言えるだろう。
また、2017年には、EXPG STUDIOを運営する株式会社expgの取締役に就任。今年は、上海の三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋(2021年夏オープン)にて開校する、EXPGの名誉校長/首席芸術総監に就任し、次世代の表現者の育成に力を入れていくことを表明している。EXILE TRIBEのリーダーとしても、LDH会長のHIROと共に、エンターテインメントの新たな形を模索し続けており、その生き様はまさに“Mr.EXILE”。2020年11月にEXILE ATSUSHIが勇退し、14人体制となったEXILEにおいても、同期のEXILE TAKAHIROと共にリーダー的な役割を担う。
圧倒的なオーラとワイルドな風貌が印象的なEXILE AKIRAだが、その素顔は“おちゃめで優しい兄貴”。EXILE TETSUYAが「世話好きというか、後輩の面倒見がいい」(※9)、EXILE TAKAHIROが「本当にどこかで常に二人三脚で繋がっている兄貴なんだなと思います」(※10)と語るように、Instagramには、歳の離れた後輩達と戯れる様子が公開されている。だが、仲間との関係を大事にしながらも、「まわりはあくまでも自分を支えてくれる存在。自分の能力を高めるのは、やっぱり自分自身」(※11)。さらに自分を輝かせるためにはどうあるべきか、自分が表現したいことは何かを常に考え、行動し、エンターテインメントと誠実に向き合い続けるEXILE AKIRAの姿勢は、これからも“EXILE魂”として次の世代に受け継がれていく。
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※1:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/07/30/kiji/20180730s00041000277000c.html
※2、4、11:https://www.tokyoheadline.com/383915/
※3:https://www.news24.jp/articles/2011/02/09/08283630.html
※5:https://news.livedoor.com/article/detail/13298531/
※6:https://mdpr.jp/news/detail/1711309
※7:https://www.oricon.co.jp/news/2077954/full/
※8:https://mensjoker.jp/18983
※9:https://www.vivi.tv/post19855/
※10:https://exile.jp/special/takahiro_special/solo_interview.php
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)