EXILE AKIRAが語る『LIVE ONLINE』の挑戦 「EXILE THE SECONDが先陣を切ってエンタテインメントの幅を広げていく」

EXILE AKIRAが語る『LIVE×ONLINE』の挑戦

 LDH所属アーティストによる有料配信ライブ『LIVE ONLINE〜IMAGINATION〜』が、9月19日から9月26日にかけて開催中だ。7月に開催された第1回の『LIVE ONLINE』では「シアターライブ」をテーマに掲げ、配信ライブならではの独創的な演出で話題を呼んだEXILE THE SECOND from EXILE TRIBEは今回、「EXILEの演目化」とのテーマで新たなエンタテインメントに挑戦するという。いよいよ明日、9月21日に開催されるライブの直前、EXILE/EXILE THE SECONDのメンバーであり、『LIVE ONLINE』に大きな可能性を見出しているというEXILE AKIRAに、その思いの丈を語ってもらった。(編集部)

参考:EXILE THE SECOND、大人の魅力と親しみが交差した“シアターライブ” LDH配信ライブ『LIVE×ONLINE』を見て

『LIVE×ONLINE』は新しい表現の形

ーー7月3日に開催された有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』では、映像とパフォーマンスが融合して一つの物語を紡ぐ「シアターライブ」という試みがされました。手応えはいかがでしたか?

第1回の『LIVE ONLINE』の模様

AKIRA:LDH JAPANは今年「LDH PERFECT YEAR 2020」を開催し、全168公演、300万人動員の大規模なお祭りを予定していたのですが、新型コロナウイルスの影響で活動の変更を余儀なくされて、ファンの皆様に自分たちのエンタテインメントを届ける場が少なくなってしまいました。『LIVE×ONLINE』は、そうした中で見出された新しい動画配信コンテンツです。EXILE TRIBEのライブの真骨頂でもあるカメラワークを駆使した演出や、生放送ならではのファンの方々との交流などで、各グループごとに特色を出しながらアプローチすることができたと思います。僕たちEXILE THE SECONDにとっては、ライブでファンの方々と交流できることは当たり前のことではなく、奇跡的な素晴らしいことなんだと改めて考えるきっかけとなり、原点回帰することができました。

 前回、「シアターライブ」というテーマでライブを行ったのは、生のライブと違って皆さんと直接お会いできない中で、いかに臨場感を出してEXILEエンタテインメントの真骨頂を感じていただくかを考えた結果です。映像とパフォーマンスの連動で、一本の映画を見終えたような満足感を感じてもらいたいとの想いを込めました。

ーー「シアターライブ」は臨場感あるパフォーマンスにプラスして、生放送のドラマを観ているかのような、一発本番ならではのスリリングさも魅力的でした。ファンたちがリアルタイムでコメントをしながら鑑賞しているのも、新しい体験だったと思います。

AKIRA:僕らはテレビの歌番組などで生放送のパフォーマンスをすることはありますが、いかにしてそれ以上の臨場感を出していくかは課題でした。複雑な演出に挑戦したことで、ファンの方がスリリングに感じてくださったのなら嬉しいです。本番の10分前までスタッフの皆さんと共にリハーサルを重ねて、最後の最後までこだわって作ったパフォーマンスだったので、その熱が伝わったのかもしれません。

ーー『LIVE×ONLINE』のどんなところに可能性を感じていますか。

AKIRA:一番は、僕たちのライブエンタテインメントを身近に感じてもらえることだと思います。EXILE TRIBEのグループは年に一度、必ずツアーを行っていて、そのツアーに合わせて新曲のリリースやアルバムの制作などのスケジュールを組み立てています。しかし、昔から応援してくださっている方の中には、仕事の都合やお子さんが生まれたばかりといった家族の事情などもあって、なかなかライブに足を運びにくくなっているケースもあるかもしれません。『LIVE×ONLINE』なら、そういった方々も家族で観ることができますし、小さなお子様やお年寄りの方が僕たちのエンタテインメントに触れるきっかけになるかもしれません。全世界に配信しているので、海外の方と繋がるきっかけになる可能性もあります。様々な制限がある中で生まれた方法ですが、だからこそ新しいチャンスもあるエンタテインメントだと感じています。

ーーEXILE TRIBEにとって、エンタテインメントを届けるための新しいチャンネルができたという感じでしょうか?

AKIRA:チャンネルというよりも、僕たちにとって新しい表現の形が生まれたというイメージの方が近いかもしれません。『LIVE×ONLINE』を作り上げるのに、実際のライブと同じくらいの労力をかけているので。準備した2カ月間、メンバーやスタッフさんと会えない日はリモートで何度も会議を重ねて、『LIVE×ONLINE』ならではのエンタテインメントとは何かを追求していったので、通常のライブともまた違った表現に昇華することができました。

EXILEの名曲がどう変化するかが見どころ

ーー9月21日に開催されるEXILE THE SECONDの『LIVE×ONLINE』では、「EXILEの演目化」をテーマに掲げています。これはどのような意味でしょう?

AKIRA:EXILE THE SECONDは、メンバーの6人全員がEXILEのメンバーでもあります。EXILEは一つの軍団として、一丸となってEXILE魂を表現していくことに真骨頂があるのですが、そのスタイルや想い、信念は、僕らEXILE THE SECONDが率先して継承していきたいと考えているんです。僕たちがEXILEのパフォーマンスを演目化して、様々にトランスフォームした形で届けることによって、表現の核となる部分を他のEXILE TRIBEグループにもシェアしていきたいというか。EXILE THE SECONDのメンバーは、EXILE TRIBEの先駆けとなったグループなので、僕らが先陣切ってまたEXILE TRIBEのエンタテインメントの幅を広げていくという意思表明でもあります。僕たちのパフォーマンスを経て、EXILE TRIBEをより一致団結した軍団にしていきたいです。

ーーEXILE TRIBEは「Choo Choo TRAIN」をジャズアレンジで届けるなど、これまでもEXILEの演目化をしてきましたが、その部分をさらに具体化してコンセプトに落とし込んだということですね。EXILE楽曲をどう解釈してパフォーマンスするかで、グループの個性を表現するというアプローチは、EXILE TRIBEならではの新たなエンタテインメントとして定着しそうです。

AKIRA:EXILE THE SECONDのマジックで、EXILEの名曲がどう変化するかは、今回の『LIVE×ONLINE』でも大きな見どころになっています。「Choo Choo TRAIN 」をパフォーマンスするにしても、ただトレンドに流されて今風のアレンジにしてみました、ということではなくて、僕たちが20年近くかけて培ってきた音楽性、そのルーツを色濃く反映したアレンジでなければいけません。この楽曲が有名だからやるとか、そういう安易な考え方ではなく、今の時代だからこそやるべき価値のある選曲で、僕たちの魂を伝えていきたいです。

ーー「魂の継承」は、やはりEXILE TRIBEの根幹を成す価値観なのでしょうか。

AKIRA:そうですね。EXILEはそれぞれのタイミングで出会ったメンバーが、みんなで夢を共有して、数多くの挑戦をしてきて、だからこそ今があります。EXILE THE SECONDのメンバーもみんな、EXILEに夢を見させてもらいました。きっとそれは、Jr.EXILEのメンバーも同じで、それぞれに先輩方の背中に憧れてきたはず。そういうルーツを忘れずにいるのがEXILE TRIBEの哲学であり、僕たちならではの強みなんだと思います。

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