西野カナ、サブスク全曲解禁でバイラルチャート席巻 一時代を築いた楽曲群から見る“多彩な女性像”

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(6月3日公開:5月27日~6月2日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:natsumi「イージーゲームfeat.和ぬか」
2位:西野カナ「会いたくて 会いたくて」
3位:西野カナ「if」
4位:西野カナ「Best Friend」 
5位:西野カナ「Dear…」
6位:西野カナ「Esperanza」
7位:西野カナ「No.1」
8位:西野カナ「遠くても feat. WISE」
9位:西野カナ「GO FOR IT !!」
10位:西野カナ「トリセツ」

 誰がこのようなチャートになると想像しただろうか。見ての通りトップ10のほとんどが、西野カナの楽曲に席巻されている。トップ50まで見てみても、33曲が西野カナの楽曲。Spotifyのバイラルトップ50がこれほどまでに同一アーティストの楽曲で一色に染められたのは、昨年夏に米津玄師の楽曲群がサブスク解禁されて以来だ。先週トップを走っていた、ヴィヴィ(Vo.八木海莉)「Sing My Pleasure」、Måneskin「ZITTI E BUONI」、藤井風「きらり」といった楽曲も軒並みトップ10圏外に押し出されていることからも、西野カナの“圧倒的な強さ”が透けて見える。

西野カナ『Thank you, Love』

 これまで西野カナは、シングル表題曲、アルバムリード曲、ベストアルバム収録曲をすでにサブスクで配信していたものの、アルバム収録曲やシングルカップリング曲、ベスト新録曲については未解禁のままであった。この未解禁の106曲が6月1日に満を持してサブスク解禁されることで、西野カナの全カタログがサブスクで解禁された格好だ。同時に未配信だったSpotifyでの配信も開始され、Spotifyユーザーにも彼女の歌声が届くようになった。

 トップ10に注目すると「会いたくて 会いたくて」や「Best Friend」「トリセツ」といった代表曲が並ぶ。このような恋愛や友情をテーマにした楽曲は、まさに西野カナの代名詞。キャリア初期のヒット曲にはR&B調の楽曲も多く、宇多田ヒカルやMISIA登場以降のJ-POPの潮流を真正面から受け止めたアーティストのひとりだ。キャリア中後期になると様々なジャンルに挑戦をしており、バラードやポップス色の強い楽曲も多く発表している。

西野カナ 『会いたくて 会いたくて(short ver.)』
西野カナ 『Best Friend(short ver.)』
西野カナ 『トリセツ』MV(Short Ver.)

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