BiSH アユニ・D、PEDROを転機に変化した“音楽との向き合い方” メンバー分析第6回

 無口担当と称されるメンバーもいる6人組の“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。しかし、担当こそ“僕の妹がこんなに可愛いわけがない”とされるアユニ・Dこそ、メンバーでいちばん物静かな印象を受ける。だからなのか、彼女のギャップには強く惹かれてしまう。ライブのステージへ立ったとたん、鬼気迫る表情と客席をまっすぐ貫くかのような視線を向けるアユニ。そのパフォーマンスからは、彼女の秘めたポテンシャルを感じさせられる。

加入当初は環境の変化にとまどいもあった

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 2016年8月。アユニは、オーディションを経てグループへ一番最後に加入した。メンバーのインタビューが掲載されている雑誌『日経エンタテインメント!』(2018年12月号)では、彼女の加入当時のエピソードが綴られている。

 姉がBiSHの大ファンだったというアユニは、Twitterにあった告知を見て「興味本位」という理由からオーディションを受けた。当初は「どうせ合格者が決まっている出来レースだと思っていたので(笑)、自分が受かるとは考えていなかった」と明かすも、結果はみごとに合格。ただ、加入直後には辛さも味わっていた。

 当時は、初期メンバーであったハグ・ミィの脱退を経て、彼女以外の現役メンバー5人が結束を深めつつあった時期。しかし、自分の加入によりグループは新たに歌やダンスを見直す必要に迫られ、さらに、アユニ自身も北海道から上京したばかり。そのため、慣れない土地で頼るあてもなく「忙しさと寂しさで頭の中がパニック状態でした」と振り返っている。

 しかし、時間と共に彼女は強くなっていった。加入当初は、何かを注意されても「入ったばかりだから!」と言い訳をしていたというアユニ。転機となったのは、アイナ・ジ・エンドが喉の手術を受けるため、グループが1カ月間の活動休止を余儀なくされた2016年末だった。その頃に「ゆっくりと活動を振り返る時間」ができたと語る彼女。ボイストレーニングなどへ通い始めて「プロとしての自覚」が強くなっていったという。



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