EXILE THE SECOND 橘ケンチ、妖艶なオーラで魅了するリーダー 日本酒、書店、語学......文武両道に活動広げる“誠実な紳士”

SECOND橘ケンチ、妖艶さで魅了するリーダー

 得意とするダンスジャンルは、ポッピン。力を抜いた状態から瞬時に筋肉に力を入れるヒットや、ウェーブという波のような動きをする技が特徴的なダンスジャンルであり、ダンスソロなどでは、柔らかな筋肉を活かした力強くもしなやかなパフォーマンスを披露している。また、アーティストとしてデビューする前から俳優活動をしていたため、表情の見せ方にも定評があり、妖艶なオーラでファンを魅了。EXILE THE SECONDのライブでは、女性ダンサーとのセクシーなペアダンスも見どころの1つとなっている。さまざまな世代のメンバーが所属するEXILEにおいては、グループが打ち出すワイルドなイメージに寄り添いつつも、90年代のヴィジュアル系アーティストを彷彿とさせる耽美な佇まいで異彩を放っている、それが橘ケンチだ。

 俳優業以外にも、オリジナリティ溢れる活動をしていて興味深い。EXILEという組織の中では、勇退した先輩達と若い世代を繋ぐ中間管理職のような役割を担いながら、2017年には、LDHが新体制のアジア部門として立ち上げたLDH ASIAの取締役に就任。LDH ASIA担当として日本についての知識を深めていこうと考えていた頃に日本酒と出会い、人生が大きく変わった。日本酒の魅力に惚れ込み、造詣を深めていった橘は、自ら各地の酒造に足を運び、コラボレーションした日本酒を発表。2019年には、自ら選び抜いた日本酒を提供する「LDH kitchen IZAKAYA AOBADAI」をプロデュースし、話題を呼んだ(※6)。さらに、2017年6月には、“本好きな皆さんと橘ケンチが一緒に創り上げる書店”というコンセプトのプロジェクト「たちばな書店」を始動。以前から海外進出を見据えて勉強してきた英語や北京語も彼の特技で、まさに文武両道である。

【EXILE橘ケンチのSAKE JAPAN】GENERATIONS中務裕太を招いた第1回記念日本酒トーク!

 そんな橘のキャラクターを一言で表すならば“紳士”だろう。礼儀正しく、誠実。ステージ上ではこれでもか! というほどに色気を振りまいているが、インタビューなどでは物腰の柔らかさが際立つ。とはいえ、時にはEXILE TRIBEメンバー特有(?)の天然ボケを発揮するなど、おちゃめな一面も。クールでミステリアスな雰囲気だからこそ、じつは可愛らしい絵文字を連発したハイテンションなツイートを投稿していたり、かなりの甘党だというギャップにやられる人も多いようだ。

 いつも少し後ろでメンバーを見守っていることからもわかるように、客観的に物事を捉え、一歩一歩確実にチャンスを掴んでいる橘ケンチ。2018年のインタビューで「アジアにLDHのエンターテインメントを持って行って普及させることと、日本だけでなく世界中の人とコミュニケーションをとってエンターテインメントを作っていきたい」(※7)と夢を語っていた彼は、LDHと世界を繋ぐ架け橋として、今日も日本の魅力を発信し続けている。

※1、7:https://www.tokyoheadline.com/411310/
※2、3:https://hochi.news/articles/20180914-OHT1T50069.html
※4:https://times.abema.tv/news-article/8625418
※5:http://tvfan.jp/?p=1051761
※6:https://goetheweb.jp/gourmet/article/20191019-tachibanakenchi

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる