『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』テーマ曲がバイラル首位に 練習生の想い乗せた“エンターテインメントの新たな扉”

 「Let Me Fly ~その未来へ~」は、公式YouTubeによれば、練習生たちの想いと希望を乗せたテーマ曲で、振付は『PRODUCE 101 JAPAN』を象徴する“ピラミッド”と、コンセプトである“ツバサ”が盛り込まれており「練習生をもっと大きな世界へ連れていく」という意味が込められているのだそうだ。爽やかなアップチューンとなった同曲は、優しく入るAメロ、ダイナミックなサビ、ファルセットのブリッジ、そのブリッジとサビの掛け合いなど、非常に情報量の多い忙しい1曲だ。間奏でテンポが変わるなど、ダンスの見せ場があることをサウンドからも想像できる構成も秀逸。EDMを基調としながらも、音色やフレーズで滑らかさを出し、楽曲全体の広がりや解放感を大切にしているのがわかる。譜割りはリズムを刻むようにシンプルだが緩急があり、楽曲構成と合わせて、ストーリー性のある1曲に仕上がっている。前述したMVの衣装は、全員が白のブレザーで、身体のラインをあまり拾わない服装だということもあり、ダンスの細かなスキルまでは目視では確認できないが、それでもこの曲の肝になり何度も登場する“ツバサ”を思わせるポーズのキレ味は十分確認できる。テーマ曲ということもあり、掛け合いも含めて、ほぼ全編がユニゾンで歌われる構成だが、前述したファルセットもユニゾンで聴かせるスキルには驚いた。

 国プとしてすでに『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』というエンターテインメントに参加している人はもちろん、まだ見ていない人はこれからでも間に合う。一緒に共有しようじゃないか。今、この時代、未来の扉を開いていこうとしているエンターテインメント集団が、個性を翼に変え、飛び立つ瞬間、そのものを。

 エンターテインメントよ、羽ばたけ。すべての人のために。

■伊藤亜希
ライター。編集。アーティストサイトの企画・制作。喜んだり、落ち込んだり、切なくなったり、お酒を飲んだりしてると、勝手に脳内BGMが流れ出す幸せな日々。旦那と小さなイタリアンバル(新中野駅から徒歩2分)始めました。
Piccolo 266 インスタグラム(@piccolo266)

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