BTS J-HOPE&RM、ピンチの時は真っ先に手を差し伸べ合う二人

 そんなJ-HOPEとRMとの絆を語る上で欠かせないエピソードが、もう1つある。YouTubeのBANGTAN TVチャンネルで公開されたドキュメンタリーシリーズ「Burn The Stage」にて、BTSとしてデビューする前にJ-HOPEが事務所から脱退通告を受けていたことが明かされた。辞める決意を固めたJ-HOPEは、泣いて止めるJUNG KOOKを振り切り、荷物をまとめて宿舎を出ていったそう。

 そこで、動いたのがRMだった。「私たちにはJeong HoSeokが必要だ。Jeong HoSeokなしに、チームは作れない」そう事務所に訴えたことで、脱退通告は取り消され、7人でのデビューが決まったという。J-HOPEは「本当に、あのときみんなのことを信じていたから、またグループに戻るって決めたんだ。長い間一緒に頑張ってきたし、なによりもみんながそばにいてくれたから」と、当時を振り返っていた。

 J-HOPEが涙を流して喜ぶときには、メンバーがつられて泣いてしまうのは、きっと彼の笑顔で乗り越えてきた壁がたくさんあるからだろう。そして、RMにはそのJ-HOPEの存在がチームになくてはならないとわかっていた。

 そしてJ-HOPEも、RMのことを常に気にかけている。以前、ステージから転落しそうになったとき、J-HOPEが一番に気づいて対処したことがあった。宿舎でRMとSUGAが激しく意見を交わして白熱したとき、その場を収められるのもJ-HOPEだったという話も聞こえてくる。

 普段は全体をまとめるリーダーのRMと、ダンスリーダーかつムードメーカーのJ-HOPEとして、グループを俯瞰していることの多い2人。だが、ピンチになったときには真っ先に力になろうと手を差し伸べ合う絆がJ-HOPEとRMの間にはあるのだ。

 同じ1994年生まれであることから「94z(クサズ)」とお互いを呼び合って、その絆を確かめ合う姿が見られるときは、きっと2人が安心できるくらいBTSとしても安定しているタイミングかもしれない。2人が何よりも大事に守り抜こうとしているBTSが、これからも希望で溢れる世界となることを願っている。

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