10thシングル『君は何キャラット?』&オレトクナイン選抜インタビュー
ラストアイドル、オレトクナイン選抜インタビュー チャンスは全力で掴みにいくーーより強くなる信頼と団結力
「瞳キラキラ」は絶対的な王道アイドルで
ーー今回収録される新曲「瞳キラキラ」は、みなさんから衣装のリクエストを聞いて制作したと聞きました。
高橋:打ち合わせをして、自分たちで衣装を決めるのが初めてなんですよね。お花、スパンコール、ロングスカート……と全部盛り込んでくれました。
小澤:止まんない、止まんないって感じで。ここぞとばかりにみんな詰め込ませていただきました。表題曲だと「大人サバイバー」とか「青春トレイン」はかっこよくて素敵なんですけど、シンプルな衣装が多かったので、絶対的な王道アイドルの衣装を着てみたいメンバーが多かったんです。
高橋:ラストアイドルはあんまりないですからね。
小澤:「フリフリでアイドルっていうスカートでお願いします」っていうのを言わせていただきました。
ーーカラフルな衣装の「君は何キャラット?」とは対照的な。
小澤:そうですね。歌詞に〈ダイヤモンドアイズ〉って出てくるんですけど、表題曲も秋元康さんの「今は土を被っていても、誰でも原石で磨けばダイヤモンドみたいに光るんだよ」というコンセプトから〈キャラット〉とか〈ダイヤモンド〉が出てくるんです。曲調は全然違うんですけど歌詞は近しいものも感じます。
ーーMVはさいたまスーパーアリーナを目の前にした場所だったり、大宮のアパレルショップで撮影されました。
小澤:ストリート系のお店と大人っぽいお店、レトロなお店に3人ずつで分かれて、踊ったりリップシンクを撮ったりしました。
ーーダンスはどのような?
一同:可愛い系です。
小澤:表題曲は面白い動きが多いので、それとは対照的に。細かい手の動きとか歌詞に合わせてオレトクナインのポーズも出てきたり、キラキラを表現したような可愛い爽やかな振り、MVなんじゃないかなって思います。
ーー初のお披露目が12月でしたけど、あれからライブやMV撮影などを経て、9人の仲はさらに深まったんじゃないですか?
奥村:MVの時とか肩組んで円になってましたし。
小澤:待ち時間が多かったりすると、そこでまた話したりするからね。
高橋:オレトクナイン発祥で西村さんがセブン-イレブンの大学芋を広めてくれました。そこから今ラストアイドル全体でブームが来てます。
西村:そうなんです(笑)。その前から大学芋美味しいなって思ってたんですけど、みんなにこの美味しさを広めたいなと思っていて。撮影の時にちょうどセブンがあったので、「ありったけ買ってこうぜ!」ってみぃちゃ(畑美紗起)と2人で行って、みんなで食べました。
小澤:たしかに、大学芋の話ばっかりしてたね。
ーーそういえば、ラストアイドルの公式Twitterにも大学芋の写真が上がってましたね(笑)。
高橋:とうとう公式にも。
小澤:オレトクが広めました!
畑:ずっとみんなお芋食べてる。
メンバーの目に映る、西村歩乃果の姿
ーーここからは「君は何キャラット?」について聞かせてください。ラストアイドルにとっては記念すべき10枚目のシングルですけど、このボリウッドダンスへの挑戦企画を聞いた際の印象は……?
西村:えー、ショックでしたよ(笑)。全体曲なのに、ここは辞退するかって思ったくらい。しかも、ヒロインオーディションでダンス。ダンスが苦手な身からしたら最悪じゃないですか。前作の殺陣でいいポジションだったので、この立ち位置も終わりかと思って病んでたんですけど、霜降り明星のせいやさんと一緒に踊れるって聞いてモチベーションが上がったので、やってみようと思いました。
ーーボリウッドダンスは首の動きとステップ、ターンが基本となります。
西村:めちゃめちゃ難しかった。
小澤:ボリウッドは未知過ぎて何も掴めず、動画提出の期間に入ってしまったので焦りがありました。難しかったよね。
ーー畑さんと小澤さんは関本恵子先生から高い評価を受けていました。畑さんはクラシックバレエの経験があるんですよね。
畑:はい。クラシックバレエを小さい頃から習っていました。その経験を今回活かすことができたので、習っていてよかったなって思います。リモート収録で中間の結果が発表された時に1位だったのが驚きで、頭が真っ白になったんですけど、評価してくれたのはすごく嬉しくて、もっと頑張らなきゃなって思いました。
ーー小澤さんも関本先生から「手の動きが柔らかい」と言われていました。
小澤:ボリウッドは誰も挑戦したことのないジャンルのダンスなので、自分でもチャンスがあるかもと思って、とにかく関本先生の動画のまま真似を出来るよう意識してました。「忠実だった」って褒めていただけた時は、変に手を加えないでよかったと思いました。
ーー西村さんは視聴者投票が1位、関本先生の評価が28位という結果に……。
西村:私、1月28日が誕生日なんですよ。視聴者投票が1位で、関本先生の評価が28位なので、運命の数字だと思うんです。
一同:すごーい!
西村:これは逆に縁起がいいなと思って。そう考えてました。
ーーポジティブですね(笑)。
西村:2次に残った時には関本先生から「もうちょっと練習しようね」って言われていたので、頑張ろうと思っていましたけど、残った7人がみんなダンスが上手いメンバーだったので、プレッシャーがすごくて。その7人の中で一人ずつ前に出て踊らなきゃいけない時間があったんです。それが本当に最悪で。苦手なことを上手い人たちの目の前でやるっていうのがどれだけ屈辱的なことか。私の中では今回の企画は本当に最悪でつらかったんですよ。
ーーでも、そのつらかった経験から見事1位に。
西村:一つでも順位を上げるためにいっぱい練習をして頑張ったので。結果、こうやってセンターになれたのは、あのつらさを乗り越えたご褒美なんだなと思います。
ーーオンエアでは「寝ずに練習した」と言ってましたよね。
西村:ターンが一回転も出来なくて……。みんな出来ないって言いながらも、練習の時からなんとなく出来てるんですよ。でも私はターンしようとしたら倒れそうになって、その後のダンスも出来なくなっちゃってたので。動画提出まで2日しかなかったんですよ。寝てる暇なんてないぞ、出来るようになってから寝ようと思って、目標を決めてずっと練習してました。
ーー1位に選ばれた後の「努力だけは絶対にできるので、逃げなくてよかった」という一言はすごくかっこいいなと思いました。
西村:負けず嫌いなので、自分が誰かよりも劣ってるって思うと頑張れるんですよ。過程なんて周りの人からは分からない。結果しか見えないんですよ。だから、誰が見ても結果が出てるというのが分かるくらいの努力をしようとは思っていて。
高橋:かっこいいー!
ーー「愛を知る」のオーディションでは、「アイドルをなめてる」と言われたこともありましたよね。
西村:人数が多いので人それぞれ個性を見せないといけない時間でもあったじゃないですか。そこで私が目玉のおもちゃを取り出して歌ってたことに関して「アイドルなめてるよね」って言われて、そんなことないんだけどなって。自分は自分の良さがこれだからキャラを分かってもらうためにやったんだけど、あれでなめてるって思われるんだったらなめてるって思われないくらいの努力をして結果を出さないといけないなと思ったんです。結果的に人の評価が大事というか。いくら自分が頑張っていても周りがそう思っていなきゃダメだから、なめてたんだな自分って思って。そこから心を入れ替えて頑張ってきました。
ーー今回のシングルセンターでより西村さんに注目が向くことになりますが、改めて西村歩乃果とはどのような人物なのか。オレトクナインのみなさんに紹介してほしいと思います。以前、西村さんにインタビューした際、殺陣企画の「下克上バトル」のオンエアを畑さんと一緒に観ていたと話していたので、仲がいいのかなと思っているのですが。
畑:私は2期生で先輩後輩なのにすごく仲良くしてくれますし、私だけじゃなくてほかの2期生のメンバーともお話しているところをよく見かけるので。
西村:しないほうだよ(笑)。
畑:そうかな? 最近はしてるんじゃない? 自分から話しかけてるつもりはないかもしれないけど、勝手に寄って行ってお話してる。そんな深い話をしてるとかじゃなくて、その場、その場でお話してる。
高橋:周りを明るくしてくれるよね、その場所で。
畑:絡みやすいし、ラストアイドル全体の雰囲気も和やかになるなって思います。
小澤:ほのぴーはストイックだけど、頑張って努力してますというのを表に見せないので、本当にかっこいいし尊敬してます。みんなほのぴーのこと尊敬していると、私は思っております。
高橋:イメージですけど、自分のことを一番信頼しているというか、ちゃんとこうだって分かった上でそれをやり抜く力に尊敬しますね。すごいと思うんですよー。いつもそう思っております。
畑:明るいから今回の企画でもみんなが自然と笑顔になっちゃうような。
高橋:MVでも最後に大きい声を出して盛り上げてくれて。覚えてますか? その時の瞬間を。みんなが寒いとか疲れたムードだった時に、大きい声を出してくれて。
畑:素敵。
ーー奥村さんは西村さんを尊敬するメンバーに挙げていますよね。
奥村:今までは尊敬する部分をずっと見てきたんですけど、仲良くしてもらうようになって、今まで“西村歩乃果さん”って見ていたものを今は“ほのぴー”として見ているんです。負けず嫌いなんですけど、今回のボリウッドダンスでも最初はやるのを悩んでいたりする部分を初めて見て、人間らしい部分を見れたというか。それはメンバーだから知れることで、ファンの人はそれが分からないので、それこそほのぴーになめてるとか言えたりするんですよ。メンバーはかっこいいところとか強いところ、弱い部分も見ているからこそ、今回ほのぴーがセンターになって嬉しいと思ってますし、未だに尊敬する気持ちもあります。だからこそラストアイドルの中で人気者の存在でいれるんだなって思います。
ーーどうですか? この4人の話を受けて。
西村:素晴らしい! ありがたいですね。
小澤:ほのぴーだからこそ、「君は何キャラット?」みたいな明るい曲が出来ると思っています。今後、またいつこういうおちゃらけた曲が出来るか分からないので、今回は思いっきりはっちゃけたいなと思います。
ーー3周年記念コンサートで「へえ、そーお?」を披露していた時も、すごく西村さんに似合ってると思ったんですよね。
西村:ありがとうございます(笑)。
奥村:あれはakaneさんがメンバーを決めたらしいですよ。だからきっとセンターをやってほしいと思ったんですよ。
ーーセンターのプレッシャーはありますか?
西村:あります。周りの人がダンスが上手いので目立っちゃうし、ちゃんと踊らないとまた叩かれることになるので(笑)。そこら辺は気を引き締めて頑張らなきゃと思うんですけど、初めてラストアイドルの全体曲でセンターをやって思ったのは、フォーメーション移動が0番が多いので迷子にならないんですよ。それがすごく楽だなって思います。
一同:ははははは(笑)。
西村:体力的にはこの曲が一番しんどいと思っていて、きついんですけどフォーメーションの移動はいいです。間奏の時にみんなが円になってすごいダンスを踊り始めるんですよ。その時、私は真ん中でジャンプをして周りを眺めていられるので、めっちゃすごいと思って。音楽番組だったらその間奏が尺的にカットされちゃうから見せられないのがショックなんですけど、いつか見せたいですね。