Little Black Dress「心に棲む鬼」のインパクト 船越英一郎出演MVで表現した“歌謡サスペンス”の世界
元・男闘呼組の成田昭次をフィーチャーした、5枚目のデジタルシングル「哀愁のメランコリー feat. 成田昭次」をリリースして話題を集めたLittle Black Dressが、早くもニューシングル「心に棲む鬼」を配信リリース。「幸せに隠れている“翳り”」をテーマに独自の「歌謡ロック」を聴かせるLittle Black Dressの今作は、切ない思いが込められたミディアムバラード。ミュージックビデオには「2時間ドラマの帝王」との異名を持つ船越英一郎が刑事で出演し、刑事ドラマ風の作りになっている。
及川眠子×馬飼野康二×船山基紀が令和に贈る歌謡曲
「心に棲む鬼」には、及川眠子(作詞)、馬飼野康二(作曲)、船山基紀(編曲)といった歌謡曲の重鎮が集結した。「淋しい熱帯魚」などWinkの一連のヒット曲や、シリーズ最新作が話題を集めている『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」などの作詞で知られる及川。西城秀樹や、近藤真彦からSexy Zoneまで長年に渡り人気男性アイドル楽曲を数多く手がける馬飼野。そして、80年代アイドルを中心に五輪真弓や中島みゆきなど、シンガーソングライターの楽曲を手がけてきた船山。「心に棲む鬼」は、70年代から時代ごとのヒット曲にキーパーソンとして名を連ねて来た3人が、令和という時代に贈る新たな歌謡曲だ。
愛してはいけない相手を愛してしまった女の苦しみと、心の葛藤がドラマチックに描かれた。主人公の苦しみと、その耳元で悪魔の囁きが繰り返されるような構成は、まるで1本のドラマや映画を見ているかのよう。哀愁を帯びたメロディラインは、思わず歌い上げたくなるようなキャッチーさが耳を引く。後半に出てくるロングトーンは、まるで主人公の心の叫びのように憂いを帯びている。そしてストリングスに民族楽器を加えたアレンジは、実にメランコリック。途中でテンポがどんどん速くなるところなど、まるでワルツを踊るような高揚感に溢れている。
信藤三雄が監督、船越英一郎が出演する本格サスペンスドラマ
ミュージックビデオは、楽曲の持つドラマ性をより引き立たせるために物語調の仕上がりになっている。監督を務めたのは日本を代表するアートディレクター/カメラマン/映像ディレクターの信藤三雄。楽曲のみならず映像にまでこだわり抜かれた布陣だ。
殺人事件を捜査する刑事役で出演するのは、2時間ドラマの帝王=船越英一郎。その船越演じる刑事が、容疑者として追いかけるのがLittle Black Dress。彼女はクラブの歌姫として歌唱シーンがあるほか、容疑者として船越から取り調べを受けるシーンもあり、役者としても熱演。崖で刑事=船越と容疑者=Little Black Dressが対峙する場面もあるなど、2時間ものサスペンスドラマへのオマージュとリスペクトが感じられる大作になっている。
アーティストのMVへの出演は、FUNKY MONKEY BABYSの「告白」以来約7年ぶりという船越。今回の楽曲については、「昭和の香りを纏いながらも、スタイリッシュでドラマチックな、世代を超えて惹きつけられるメロディと、刺激的な歌詞に魂を鷲掴みにされました。『火曜サスペンス劇場』のテーマになって欲しかった(笑)」とコメント。
また、Little Black Dressに対しても「圧倒的な歌唱力とエキサイティングなパフォーマンス、そして憂いを湛えながらも射抜く様な眼差しにかねてより心を掴まれていました。実際お会いすると、そこに少女の面影が残るシャイでイノセントな魅力が加わり更に魅了されました」と、彼女の魅力に引き込まれたと言う。
彼女の演技については「演技が初めてとは到底思えない、豊潤な感性と天性の表現力に驚かされました。スリリングで楽しいセッションを堪能させて頂きました。いずれ映画かドラマでご一緒したいです! 愛憎が渦巻く複雑な心理サスペンスですが、是非、ストーリーの謎解きもお楽しみいただけたら幸いです」と太鼓判を押す。