優里、「ドライフラワー」2億回再生突破 “失恋ソング”だけではないポテンシャルを紐解く
Instagram、Twitter、TikTokなどSNSへの歌唱動画投稿をきっかけに頭角を現した優里だが、インディーズ時代を含めこれまでにリリースした楽曲は6曲。そのほとんどが2カ月に1度のハイペースで発表されている。2019年12月に「かくれんぼ」、2020年2月に「かごめ」、メジャーデビュー第1弾の「ピーターパン」を8月に発表して以降は、「ドライフラワー」「インフィニティ」「桜晴」と怒涛のリリースラッシュだ。それぞれの楽曲を見ていくと「ピーターパン」は自分の人生をまっすぐに生きたいという決意表明にも似たアグレッシブなギターロックで、オリンピックにも出場しマラソン3000m、5000mの日本記録保持者である大迫傑選手が出演するディップ株式会社の新企業CM曲として今年の4月1日からオンエアされていることも大きな話題となっている。
「インフィニティ」はTVアニメ『SK∞ エスケーエイト』(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠)エンディングテーマのために書き下ろした楽曲で、仲間や友情をテーマにした心地よいグルーブのサーフミュージックを感じさせる仕上がり。「桜晴」は自身初の卒業ソングとなるノスタルジックなピアノバラードといずれも良曲揃いだ。「かくれんぼ」や「ドライフラワー」の印象から失恋ソングの代表と見られがちだが、決してそんなことはない。むしろ幼少期から聞いていたという洋楽の影響を色濃く残しながら、バラードからサーフミュージック、アグレッシブなギターロックと楽曲ごとに表情を変える変幻自在ぶりは、彼の音楽性の高さを感じるのに十分だろう。また力強くありながら繊細さを感じさせる優里の歌声は、歌詞の中の情景を鮮やかに浮かび上がらせ、聴く者の胸に迫る。しかも楽曲の世界観によって、エキサイティングにも切なくも印象が変化することから、大きなポテンシャルが秘められているようにも感じられる。
現在、「ドライフラワー」だけでなく、「かくれんぼ」もストリーミング累計再生数が1億回を突破。俗に「かくれんぼ現象」と呼ばれるTikTokなどでの拡散も続いており、さらなるヒットにも期待が高まる。新世代を代表するシンガーとして現在進行形でチャートを席巻する優里が、これからどのような進化を遂げるのか、引き続き注目していきたい。
■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。
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優里「ドライフラワー」配信中
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