優里、「ドライフラワー」2億回再生突破 “失恋ソング”だけではないポテンシャルを紐解く
シンガーソングライターの優里が歌う「ドライフラワー」のストリーミング累計再生数が、2億回を突破した。
本作は2020年10月に配信限定でリリースされた優里のメジャー第2弾となるシングル。SNSで若い世代を中心にじわじわと支持を広げ、ミュージシャンが一発撮りのパフォーマンスを披露する人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」への出演をきっかけに一気に楽曲が拡散。Billboard JAPAN ストリーミング・ソング・チャート「Streaming Songs」や、オリコン週間ストリーミングランキング、iTunes総合チャートなどで軒並み1位を獲得し、驚異の42冠に輝いた。その後もロングヒットを続けながら、リリース13週目でストリーミングでの累計再生数が1億回を記録。男性ソロアーティストとしては歴代最速、Billboard Japanチャートで史上3位の快挙に、J-POPシーンが沸いたのも記憶に新しい。
今回、リリース21週目で2億回再生を突破したことは、1億回突破に続いて男性ソロ歴代最速、Billboard Japanチャートでも史上3位の好成績だという。このニュースに優里本人も「こんなに早く、また皆さんに感謝の気持ちを伝えられることが本当にうれしいです。ありがとうございます。これらも「ドライフラワー」をたくさん聴いていただけるとうれしいです」とコメント。メジャーデビューからわずか9ヶ月足らず。その勢いはとどまるところを知らない。
そもそも「ドライフラワー」は優里が2019年12月にリリースした自身初のオリジナル曲「かくれんぼ」のアフターストーリーとなっている。ある二人が経験する別れを「かくれんぼ」では男性目線で、「ドライフラワー」では女性目線で描き、両者のすれ違う心情をリアリティのある歌詞で綴ったロックバラードだ。歌詞に目を向けると〈ずっと話そうと思ってた きっと私たち合わないね〉〈もう顔も見たくないからさ 変に連絡してこないでほしい〉と気丈に振る舞いながら、〈声も顔も不器用なとこも 全部全部嫌いじゃないの〉と、時折断ち切りがたい未練に襲われる心の揺らぎを見事に表現。終わった恋を“ドライフラワー”に例える表現力の巧みさにも心を掴まれた人が多かったことだろう。「過去の恋愛を思い出して泣ける」「聴くたびに切なくなる」と瞬く間に共感の声が広がり、現在の大ヒットへとつながったかたちだ。