日向坂46とオードリーの運命の出会い 名場面の数々生み出した『ひらがな推し』

けやき坂46『〜ひらがな推し〜「京子さん、何してんですか編」』(Blu-ray)
けやき坂46『〜ひらがな推し〜「京子さん、何してんですか編」』(Blu-ray)

 今回のBlu-ray作品のタイトルを見て“秀逸だ”と感じたのが、作品名を見るだけで、どんなシーンだったかを瞬時に思い出させてくれるところ。“世界一やりたい授業”で放った佐々木美玲の「パンの鉄砲を撃ちますよ」は、非常にキャッチーで彼女の中にあるポップさを感じさせてくれたし、料理企画での齊藤京子のカオスっぷりに宮田愛萌が切れながら言った「京子さん、何してんですか」は、見てる人全員が頷ける、状況を的確に捉えた言葉だった(佐々木久美はあまりにも名場面が多過ぎたのか、「日向のバラエティ女王誕生編」と広義でタイトルが付けられているのも納得できる)。

 また、『ひらがな推し』で触れないわけにいかないのが、卒業生の存在だろう。初期の頃に番組に勢いをつけた井口眞緒、今では人気コンテンツの1つになっている“ぶりっ子企画”を生み出した柿崎芽実もいくつもの名場面を生み出している。オードリーとの相性の良さで、『ひらがな推し』は人気番組へと育っていったのだ。

 突出したエンターテインメント性を備えた番組のBlu-ray作品、今のオードリーと日向坂46の関係性を踏まえて見てみると、また違う視点で楽しめるのではないだろうか。

※掲載時、一部内容に誤りがございました。訂正しお詫び申し上げます。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる