KAT-TUN、3年ぶりシングル『Roar』で堂々の首位に 生々しい歌で響かせる“グループの真骨頂”

 ここでは通常盤のカップリング曲も聴いていきましょう。「光跡」は、ピアノの美しい調べが、そっとオリエンタルな香りも漂わせるナンバー。作詞を担当している松井五郎は、安全地帯や氷室京介の作詞で知られる人物です。ジャニーズ楽曲も数多く手がけており、昨年結成された期間限定ユニットTwenty☆Twenty「Wash Your Hands」の作詞も担当しました。

 「Light and Blue」は、EDMプロデューサーのRounoが作詞作曲編曲を担当。しかし、昂揚感というよりも透明感を高める方向にEDMを利用しているのが新鮮にして秀逸です。

 「to the NEXT」は、通常盤の中では異色のロックナンバー。メンバーの伸びやかな歌声を堪能できます。

 また、デビュー15周年を記念して、「Roar」は初のデジタル配信が行われています。配信限定のカップリング曲「Flashback」は美しいバラード。作詞作曲を担当する浦島健太(作曲は菊地博人と共作)は、欅坂46の「アンビバレント」をTETTAと共作し、日向坂46の「アザトカワイイ」をNIYA、TETTAと共作しているソングライター。配信限定楽曲にも力を入れていることが窺えます。

 デビュー15周年を迎えるものの、アッパーな祝祭感ではなく、あえてクールな世界観を肉声とともに築き上げているシングルがKAT-TUNの『Roar』です。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter(@munekata)

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