V6 三宅健、解散発表後ラジオを通して届けた言葉 悲しむファンを抱きしめた温かな30分

 もちろん、コロナ禍によってできることは限られるかもしれないが、その中でも可能な限り「ファンの喜ぶことを実現していきたい」。そう聞いてしまったら、筆者の要望も書かずにはいられない。どうしても、ライブで6人のアカペラをもう一度聴きたいのだ。「自画自賛って感じで恥ずかしいんですけど、やっぱり6人の声って唯一無二だなーって」と三宅が語ったように、異なる声質の6人が驚くほど安定したハーモニーを見せる瞬間は、いつまでも多くの人の記憶に残しておきたいV6の姿だ。

 そして、2015年に全員でバク転を決めたステージの感動も記憶に新しいが、さすがにそれは体の負担も大きいと思うので『ミッションV6』で見せた、6分以内に6種類の組体操を完成させたあの名シーンもぜひ再現してほしい。土台は坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の20th Century(トニセン)、上に乗るのが森田剛、三宅健、岡田准一のComing Century(カミセン)と、瞬時にそれぞれのポジションを察知して動く姿が、たまらなく面白かったのが忘れられない。

 また、『学校へ行こう』にて行われていた、どう見ても家族旅行としか思えない6人旅の見納めも。「どうせ俺が運転だろ」とハンドルを握る父親のような安定感の坂本、助手席にはしっかり者な母親的存在でナビを務める長野、そして誰よりもはしゃぐ長男の井ノ原、クールな次男の森田、全体のバランスを取る三男の三宅に、イジられがちな末っ子の岡田という、6人ならではのやりとりを目に焼き付けておきたいものだ。そしてジャニーズとしては、阪神・淡路大震災のチャリティー活動を目的にTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組で結成された期間限定のスペシャルプロジェクト「J-FRIENDS」のやりとりも懐かしい。もちろん、TOKIOもかつての形とは変わっており、難しいとは思うものの、2018年に滝沢秀明が引退する直前に『8時だJ!』の特別番組で、嵐や関ジャニ∞らが集まった豪華な同窓会、そして1夜限りのタッキー&翼の復活が実現したことを思い出すと、そうしたサプライズが待っていてはくれないかと夢見てしまう。

 止まらない涙をそっと拭い、残り7カ月半をみんなで「楽しもう」と声をかけた三宅に、私たちができるのは、きっとこんなふうにV6のこれまでを語らい、また見たいシーンや「いつか実現してほしい」と願っていた想いを、どんどん発信していくことかもしれない。

〈Every day Every night どんな時も きっと僕ら乗り越えて行こう  まだ見たことない景色が広がってるから 共に共に歩んでいこう Be together We are the one〉

 そう歌うV6のことだ。私たちが乗り越えていくだけの愛とエネルギーと、そして大切な思い出を作る7カ月半にしてくれることだろう。きっと「無茶したな、V6」と、笑いながら温かい涙が溢れる11月1日が待っていると信じている。

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