ヒゲダン、SMAP、MISIA……『関ジャム』でプロが選んだ“最強の名曲” 新世代の躍進も感じるランキングに

 2位の「世界に一つだけの花」、21位の「らいおんハート」とトップ30に唯一2曲ランクインしたのはSMAP。いきものがかりの水野良樹やさかいゆうは「世界に一つだけの花」を1位に選出。300万枚を売り上げる国民的大ヒット曲であり、歌詞の「オンリーワン」はこの年の流行語大賞にノミネートされた。水野はこの曲を「〈No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one〉というフレーズは、ちょうど2000年代に入って今に至るまでの時代の価値観がこれ以上なく浮き彫りにされています。あの頃の空気を表すものとして、これから何度も参照されるのではないでしょうか」と分析。さらに、「平成」「2000年代」という大きな時代をタイアップにした楽曲だとし、「価値観が変わっていって、この曲のメッセージとは違う考えかもなってみんながなっていったとしても、10年後、20年後あの時ああだったねと振り返る時に、必ずこの曲がBGMで流れてるだろうなって。音楽以上のモノになっているからすごい憧れますね。ああいう存在に」とコメントした。

 3位のMISIA「Everything」は、売り上げ200万枚を超える自身最大のヒット曲で、2000年代女性アーティスト最大の売り上げを誇った。作曲家の松本良喜は「Everything」を「歌、歌詞、メロディ、オケ、全てにおいて完璧。もはや芸術作品とも言える楽曲」と解説。音楽プロデューサーの関口シンゴは「この曲をきっかけにR&Bやブラックミュージックというジャンルの音楽が、より幅広く日本中のリスナーに親しまれるようになったと思います」と批評した。

 番組終わりにいきものがかり水野は1位となった「Pretender」が2019年の楽曲であることに希望があると話し、「昔を振り返ることだけで止まるんじゃなくて、若い世代がどんどん出てきてるっていうのを感じられるから、すごい勇気が湧くランキングだなと思いました」と伝えた。

 20年を総括しつつ、これからの時代への希望も感じられた今回の企画。名曲をプロの視点から改めて解説することで、また新たな魅力が発見されたようだった。

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