NEWS、ラジオ『ANN』から感じた軽やかな空気 別れを乗り越え歩み続ける3人の姿

 NEWSが2月21日、特別ラジオ番組『NEWSのオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)に登場。3時間40分の生放送がオンエアされた。2003年にデビューし、18年目を迎えたNEWS。3人体制では初の冠ラジオ番組ということで、どんなトークが繰り広げられるのか注目を集めた。

歴はあるけど「ずっと初心なんです」

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 番組冒頭、さっそく「3人で3時間40分という長丁場を話すのは普段でもなかなかない」、「むしろ初ではないか」と盛り上がってくると、加藤シゲアキが「“3人でどうやってく?“の会議が一番長かった。アレが3時間40分ジャストだったはず(笑)。去年の6月ごろかな?」といろいろあった時期を明るく話題にしてみせる。すると、加藤の発言を受けて小山慶一郎が「(それを聞いたリスナーが)“あれか〜”とはなんないのよ!」とツッコミを入れるのだが、小さな声で「あれか〜」となっている増田貴久の声が聞こえてくるのも微笑ましい。3人は、それぞれ冠ラジオ番組を持っており、それぞれがみなまで言わなくとも求められている役割を瞬時に察してトークにつなげていくことができるのはさすがの一言。しかし、スタッフから「歴が長いので、歴なりの落ち着きで」という予想とは裏腹に、まるでコンサートのMCで見せるようなワチャワチャぶりを見せてくれた。「(歴はあるけど)ずっと初心なんです」と言って笑い合う声に、今の3人の間に流れる軽やかな空気を感じた。

出会いと別れが生むNEWSの力

 また、『オールナイトニッポン』にNEWSとして出演するのは約10年ぶりだという加藤が「たしか3人で出たの。山下(智久)くんと錦戸(亮)くんと」と、かつてのメンバーの名前を出して振り返った場面も印象的だった。必死にトークを回した記憶で止まっていた加藤に、当時の様子を覚えていたリスナーから「耳かきをされていた」と教えてもらう展開も、あらためてこの18年という長い月日をファンとNEWSとが支え合って歩んできたことを感じさせるものがあった。

 オープニングから彼らが話に出していたように、NEWSの歩みはメンバーが次々と新たな道へと旅立っていった軌跡でもある。それはとても寂しいことだけれど、「いまいろんなところでその声が輝いている」という小山のコメントが、胸を軽くする。これまでの出会い、そして別れがあったからこそ、何度でも立ち上がって力強く歩み続けるNEWSの姿そのものに勇気をもらう人がいるのだ。

 番組では、内田雄基アナが小山との約束を果たしにスタジオへとやって来た。その約束というのが2年前、西日本豪雨のボランティアで小山と出会った際に「次は放送局で会おう」と交わしたものだった。まだ学生だった内田アナにとって、小山からの「自分の言葉が一番強いから、自分の言葉で伝えたらいい」という激励は、アナウンサーになる夢を叶える原動力になった。ちなみに、同局で制作担当の新人男性アナウンサーが入社するのは16年ぶりとなるのだそうだ。「生意気にアドバイスしちゃったなと思っていたの」と謙遜気味の小山に「ものすごく感謝していました」と続ける内田アナ。そんな美しい話を番組のクライマックスにしたかったのだけれど、「内田アナが翌朝早いから(笑)」とサラッと言ってしまうフラットさも、小山らしいところだ。足並みを強要せず、それでいて一緒に頑張りたいと思わせる力が、NEWSにはあるのだ。

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