門脇更紗が叶えた一つの夢はさらなる夢への通過点に 配信ワンマンライブ『マイルストーン』レポート

門脇更紗『マイルストーン』レポ

  そして、ここでついに、重大発表のコーナーへ。カメラを見据え、「2021年3月3日に、ビクターエンタテインメントさんからメジャーデビューすることが決定しました!」と発表。「この空間は寂しいんですけど、心の中では、みんなの拍手が聞こえてきます。今、すごくドキドキしてる。心拍数爆あがりです」と続けると、ふーっと大きく深呼吸して気持ちを落ち着け、こう語った。

 「オーディションを受けた14歳の頃から、ライブで、『メジャーデビューが決定しました』という言葉を言うのがずっとずっと夢だったんです。10代の時は、寝る前にライブでこの言葉を言うシチュエーションを想像しながら寝てたんですね。でも、昨晩は、その夢が現実になったので、勝手に感動してました。でも、14歳の時は、この言葉を言うのがゴールで、一番上の目標だと思っていたかもしれないんですけど、今はたった一つの通過点だと思ってて。今の私にはもっと大きな夢があるので、その夢が叶う瞬間もみんなと過ごしていけたらいいなと思っています。これからもついてきていただけたら、嬉しいです。そして最後の一曲もこれからも一緒に歩んで行けたらなという思いを込めて歌います」

 最後に、かつての憧れの場所で、今は夢への通過点を過ごす地である“東京”をモチーフにしたバラード「東京は」を熱唱。サビの冒頭〈どんなに傷ついても/この場所は平等な気がして〉では声を張り、最後の〈素敵だ東京は素敵だ〉というフレーズは、つぶやくように、どこか自分にも言い聞かせるようなニュアンスで歌う。このニュアンスの付け方に、聴き手はそれぞれの東京観を重ねることができるだろう。また、彼女の歌には歌詞になってないハミングやフェイクも多く、聴くたびに違う色彩を放っており、今回は割愛したが、例えば、「白」はサビのメロディのリズムが表と裏を行き来していたり、「Let Me Say」では同じメロディラインで、同じ意味の英語歌詞と日本語歌詞をのせていたりもする。掘れば掘るほど奥深そうな彼女が、果たしてどんな夢に向かっているのかが今から楽しみで仕方がないし、できればライブ映像を見てもらいたいと思う。

 この日の模様は、2月10日23時59分までアーカイブ視聴可能となっているので、彼女が一つの夢を叶えた瞬間を見逃した方はぜひ追体験していただきたい。

■セットリスト
M1.Diamond
M2.白
M3.いいやん
M4.えのぐ
M5.よく、分かったの
M6.snow
M7.知らないままでいい
M8.Starlight
M9.Let Me Say
M10.Good bye days(YUIカバー)
M11.to look up
M12.東京は

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