原因は自分にある。、ポテンシャルの高さを多彩なステージングとともに表現 『仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-』レポート
MCコーナーでは、まず武藤が「ノンストップメドレーということで。ここは4回建てなので、階段を上がったり下がったりして、体力的にもなかなかですけど(笑)、“無観客ならでは”で楽しかったです」とコメント。さらに「2020年は世界中がガマンの年になりましたけど、2021年は1stアルバムもリリースできたし、ドラマ主題歌も決まったし、この流れに乗って、この1年駆け抜けていきましょう!」と吉澤が2021年にかける思いを言葉にした。
その後は「年越し、何やってた?」というトークを繰り広げ、「柘榴」のMV撮影で「景色がきれいなところで撮ったので、気分が上がって叫びたくなって、凌大と僕は叫んでました」(武藤)と気の置けないお喋りが続く。こういう普通の男子感もまた、げんじぶの魅力だろう。
「2020年は皆さんと会えなくて、悲しい年になってしまいました。2021年は挑戦する年、勝負の年。これから高い壁が何回も来ると思うんですけど、一緒に乗り越えられるように手を離さないので。これを見ているみなさん、ファンのみなさんも手を離さないで応援よろしくお願いします」という杢代の決意に満ちたコメント、そして、「君を思って歌います」(小泉)という言葉からラストの「ラベンダー」へ。ピアノと歌だけのシンプルなアレンジ、椅子を使ったパフォーマンスによって、“君”への真っ直ぐな思いを伝えるステージからは、彼らの豊かな表現力を感じ取ることができた。
「2021年はもっともっと多くの人、そして、あなたの原因になれるようにがんばります。今度はライブ会場で会いましょう」と長野が語り掛け、“See you Next Stage”という文字が浮かぶなか、ライブはエンディングを迎えた。
ピアノロック、ヒップホップ、ジャズ、エレクトロなどを内包したアルバム『多世界解釈』を多彩なステージングとともに表現。原因は自分である。のさらなる進化とポテンシャルの高さを改めて証明した40分間だった。