ONE N' ONLYが磨いた“時間や場所を選ばないパフォーマンス力” 2020年最後のオンラインライブレポ

ワンエン、2020年最後のオンラインライブレポ

 2020年12月23日、スターダストプロモーション所属のダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)が、今年最後となるオンラインライブ『1N' 2N' ONE N' ONLY ~X'mas Live 2020~』を開催した。毎年恒例のクリスマスライブとあって、舞台に現れたメンバーたち(TETTA、REI、EIKU、KENSHIN、HAYATO、NAOYA)の表情は心なしか穏やかだ。「この時間をみんなで楽しもう」という雰囲気に満ちた約1時間半のパフォーマンスは、ファンにとって最高のクリスマスプレゼントになったに違いない。

 1曲目に選ばれたのは、今年10月14日にリリースしたデジタルシングル「JUST LIKE ME」。前回のオンラインライブで初めて披露した曲だが、今回はオープニングナンバーということでより華やかに仕上げたようだ。TETTAが伸びやかに歌う〈飛び出していこう無限の世界へ〉というフレーズは、これから始まるライブへの期待感を高めてくれる。

 軽快なダンスポップ「Breathe」の後はMCタイムに。すでにほとんどのメンバーが汗でびっしょり。そんな中、KENSHINだけは涼しげな表情で、TETTAは「手を抜いてない?」「もしかして水抜きしてきた?」とすかさずいじる。グループ内の和気あいあいとしたやりとりもONE N' ONLYの持ち味だ。

 アーバンメロウな「Beautiful」とカメラ1台で撮影された「Don’t worry」では、テンポのいい演出でメンバーそれぞれの個性の違いをしっかりとアピール。そして間を空けることなく待望の新曲「L.O.C.A」のパフォーマンスが始まった。直後のMCで2021年1月20日に配信リリースされることも明らかにされたこの曲は、きらびやかでエキゾチックなダンスポップ。今まで以上にセクシーなボーカルがセールスポイントだ。ミュージカルを思わせる優雅なダンスもインパクトがあり、彼らの代表作のひとつになるのは間違いない。

 ここでクリスマスにふさわしい曲をプレゼント。イギリスの男性デュオ・WHAM!の曲「Last Christmas」の日本語のカバーは、TETTA、REI、EIKUの3人による温かいボーカルが胸に響く。途中からサンタクロースの衣装を着たKENSHIN、HAYATO、NAOYAが合流すると、ステージはすっかりパーティー気分に。

 「でもさあ、まだクリスマスの気分が足らなくない?」と他のメンバーに語りかけるNAOYA。すると「Christmas Time Again」のメロディが流れ出す。EBiSSHでカバーしたことがある幸福感あふれるこのナンバーを、前半はONE N' ONLYが歌い、後半はスターダストプロモーションが手掛ける注目のボーイズグループ・BUDDiiSとのコラボレーションで明るく盛り上げた。

 「一緒に楽しみましょう!」という掛け声でスタートしたのは、BUDDiiSの初のオリジナル曲「CLICK ME」。ギターの乾いた音とトロピカルなシンセが絡み合うイントロや11人による勢いのあるコーラスなど、聴きどころの多いサウンドメイクは、きっと多くのリスナーに受け入れられるはずだ。

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