原因は自分にある。が語る、“げんじぶ”というジャンルと2021年への強い意欲「曲の力、歌の力で最強のグループに」

原因は自分にある。が語る、“げんじぶ”というジャンルと2021年への強い意欲「曲の力、歌の力で最強のグループに」

 7人組ボーイズグループ、原因は自分にある。が1stアルバム『多世界解釈』をリリースする。シングル「原因は自分にある。」「嗜好に関する世論調査」、配信シングル「嘘から始まる自称系」「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」などを含む本作には、久下真音、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyase。ずっと真夜中でいいのに。の楽曲などでも編曲を手がける100回嘔吐、歌い手系ラッパー・nqrseなどが参加。ボカロ系、J-POP、邦ロック、ヒップホップなどのエッセンスを織り交ぜた独自のスタイルを提示している。

 リアルサウンドでは、メンバー全員にインタビュー。音楽的なルーツ、アルバム『多世界解釈』の魅力やグループとしての強みなどについて語ってもらった。(森朋之)【記事最後に読者プレゼント情報あり】

「柘榴」は、自分達のスタイルを確立した曲

ーーリアルサウンド初登場ということで、まずはみなさんの好きな音楽を教えてもらえますか?

大倉空人(以下、大倉):やってることによって聴く音楽が変わるんですよね。自宅でダンスの練習をするときは洋楽で気分をアゲたいし、眠れないときは映画『君の名は。』のサントラを聴いたり。好きなアーティストは、菅田将暉さんです。盛り上がる曲もいいし、恋愛の曲、昔を懐かしむような静かな曲もよくて。「灰色と青(+菅田将暉)」がきっかけで米津玄師さんも聴くようになりました。

杢代和人(以下、杢代):めっちゃいい曲だよね。

桜木雅哉(以下、桜木):僕はバラードが好きで。Nissyさんとか、男性アーティストのバラードを聴いてることが多いですね。最近だとKing Gnuの「三文小説」。バラードなのにサビはすごく激しくて、かっこいいなって。

ーー歌ってみたことはありますか?

桜木:音が高すぎて無理です(笑)。

大倉:カラオケでも歌いたくない(笑)。

杢代:(笑)。僕はヒップホップが好きで。唾奇さん、BASIさん、TOCCHIさんとか。

ーー日本のヒップホップのディープなところですね。

杢代:そうですね。世の中を皮肉ったり、エモいラップがいいなと。海外や韓国のアーティストも聴きますけど、日本語じゃないと表現できないヒップホップがあると思うので。

武藤潤(以下、武藤):僕もヒップホップが好きですね。あとはMr.Children、B’z、King Gnuとか、バンドもけっこう聴いてます。

ーーミスチル、アルバム出ましたね。

武藤:あ、そうですね。僕は「Tomorrow never knows」や「名もなき詩」とか、昔の曲が好きで。いまだにたくさんの人に届いてるのがすごいなって。

小泉光咲(以下、小泉):僕はエモい曲というか、自分のことと重ねられる歌詞が好きで。平井大さんや向井太一さんの曲を聴くと、「がんばろう」って思えるんですよね。お二人ともちょっとハスキーな声質で、ずっと聴いていられる心地よさがあって。

ーー吉澤さんはいかがですか?

吉澤要人(以下、吉澤):いちばん好きなのは、ジブリのサントラなんですよ。

大倉:めっちゃわかる!

吉澤:(笑)。特に『紅の豚』の「帰らざる日々」、『ハウルの動く城』の「花園」が大好きなんですよ。曲を聴くだけで頭の中にストーリーと情景が浮かんできて、自由な世界に浸れるというか。あと、最近だと藤井風さんですね。

杢代:一目ぼれしたんでしょ?

吉澤:そう(笑)。「何なんw」という曲のライブ映像があって、独特のノリで歌ってる思ったら、いきなりピアノを弾き始めて、すごい! と思って。あれほどグッと来たアーティストとは初めてですね。

長野凌大(以下、長野):僕は分け隔てなく、いろいろ聴く感じですね。松任谷由実さんの「12月の雨」をラジオで聴いて、「すごい! なんだこれ?」と思って、そこからいろいろ探すようになって。J-POPも聴くし、歌謡曲のレコードを集めたり、The Beatlesを好きになって、The Beatlesに影響を受けたチューリップも聴いたり。ヒップホップも好きだし、tofubeatsさん、Kan Sanoさんなどのトラックメイカーの音楽もいいなって。最近は海外のインディーポップをよく聴いてます。Men I Trustとか。

杢代:凌大、ホントに詳しいんですよ。メンバーのなかでいちばん音楽を知ってると思います。 

ーーメンバーの趣味がバラバラなのも面白いです。では、1stアルバム『多世界解釈』について。とにかく個性的な楽曲が揃ってますが、手ごたえはどうですか?

大倉:すごくありますね。全体を通して“げんじぶ”らしさがあるんだけど、曲の種類がとにかく豊富で、メロディと歌詞の伝え方も違っていて。いろんな人に刺さるアルバムになったと思います。思い入れのある曲もたくさんありますね。デビューシングルの「原因は自分にある。」は、このグループのコンセプトというか、「この路線でいく」と示した曲だし、1曲目の「柘榴」は止まってしまった時間を取り戻して、新たな一歩を踏み出すような曲で。

杢代:うん。ボーイズグループが数あるなかで、自分達のスタイルを確立した曲というか。1stアルバムはそれまでの活動の“集大成”って見られがちじゃないですか。このアルバムにもシングル曲や配信曲が入っているけど、あえて「柘榴」を1曲目にしたのは、「この曲って打って出る」という自分たちの決意でもあって。

ーーエッジの効いたピアノロックですからね。他のダンスボーカルグループには存在しないタイプの曲だなと。

杢代:ぜんぜん違いますよね(笑)。アイドルっぽい爽やかでキラキラした曲も楽しそうだし、やってみたいとも思うけど、「柘榴」は今どきのロックバンドみたいな曲で、音楽好きの方にも絶対刺さると思うんですよ。間違いなくいい曲なので、あとは僕たちの技量次第です(笑)。

ーー個性的な曲が多いぶん、表現の難易度も高いですよね。

桜木:レコーディングでいちばん難しかったのは、「ネバーエンドロール」ですね。(作詞・作曲・編曲を手がけた)100回嘔吐さんが来てくれて、アクセントの位置とか、細かくディレクションしてくれて。小さい“っ”の使い方とか。

大倉:「子音と母音を分けて発音して、その間に小さい“っ”を入れてほしい」っていう。「ネバーエンドロール」はテンポが速いから、さらに難しくて。

桜木:まだちょっと思い残りがありますね(笑)。

小泉:みんなそうだよ(笑)。

武藤:「嘘から始まる自称系」も、最初に聴いたときは「無理。これは歌えない」と思いました(笑)。結果的には、その気持ちがいい味になったんですけどね。「無理だけど、やるしかない」という攻撃的な感じが出ていて。こういう表現もあるんだなって、新しい発見がありました。

ーー「嘘から始まる自称系」、いまは自信を持って表現できてますか?

武藤:どうだろう? 配信ライブで披露したんですけど、ダンスもめちゃくちゃ難しくて(笑)。

大倉:ダンスも無理だと思ったよね(笑)。

杢代:どの曲もそうなんですけど、しっかり踊る曲ばかりだから疲れるんですよ(笑)。

吉澤:すごくキャッチーな振り付けなんですよ。歌いながら踊るのは大変だけど。

大倉:「ここは歌に専念」というところもあるけど、基本、全員が歌うときも踊ってるので。

杢代:カップリング曲でもガッツリ踊るからね。カップリング曲でGANMI(男性だけで構成されるダンスエンターテインメントグループ)のメンバーの方が振り付けしてくださった楽曲があるのですが、体格や筋肉量が全然違うから、ついていくだけで大変で。

小泉:いまはレッスン中もずっとマスクだから、余計きつい(笑)。そういえば「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」は、リモートで振り付けたよね。

大倉:そうだった!

小泉:スタジオに集まれなかったから、ネットでつないで振り付けをして。映像がズレたり、細かいところがわからなかったり、かなり苦戦しましたね。

大倉:「嘘から始まる自称系」は、MVのリップシンクをメンバー全員、自分の家でスマホで撮ったんですよ。

小泉:1回撮って送ったら、「次はこういう角度で」って指令がきて。

杢代:指令じゃなくて、指示ね(笑)。

大倉:(笑)。撮影スタッフのみなさんのありがたさがわかりました。

原因は自分にある。- 嘘から始まる自称系 Music Video

ーーそれも今年ならではのエピソードですね。

大倉:そうですね。MVをYouTubeにアップしたとき、ファンのみなさんからすごく反応があって。言葉で伝えてもらえたのは嬉しかったですね。

previous arrow
next arrow
previous arrownext arrow
Slider

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる