DEEP SQUADが語る「AMAZING DAYS」に込めた“夢追う人へのメッセージ” EXILE TETSUYAとのコラボで充実した制作秘話も

DEEP SQUAD、夢追う人へメッセージ

 2021年1月18日、DEEP SQUADがEXILE TETSUYAとコラボした楽曲「AMAZING DAYS」を配信リリースした。同曲は、1月12日に発売された「AMAZING COFFEE × ローソンMACHI café」コラボドリンク第5弾となる「アメージング ジャスミンカフェラテ」のイメージソング。楽曲には「些細な日々がいかに大切なのか、1歩1歩少しずつでも上を向いて歩き続けよう」というメッセージがギュッと詰まっている。聴くだけで前向きな気持ちになれるこの楽曲を、どんな想いで制作したのだろうか。DEEP SQUADの6人に聞いた。(高橋梓)

AMAZING DAYS (DEEP SQUAD meets EXILE TETSUYA)ドキュメントミュージックビデオ

ゴスペルを取り入れて歌った「些細な日々の美しさ」

ーーまず、今回のEXILE TETSUYAさんとのコラボはどういった経緯で実現したのでしょうか。

TAKA
TAKA

TAKA:ひょんなことからというか、TETSUYA君のラジオにお邪魔した日がありまして。その時に「AMAZING COFFEEと何かコラボさせていただけないですか?」って言わせてもらったんです。そうしたら快く引き受けてくださって、「遅いよ、もっと早く言ってよ」って言われました(笑)。

ーーTETSUYAさんも乗り気でいらっしゃったんですね。

TAKA:語弊があったらアレですが……相思相愛で楽曲制作に入っていった感じです(笑)。

ーーYUICHIROさんはTETSUYAさんと同世代ですが、普段から交流などはあったのでしょうか?

YUICHIRO:今は、TETSUYA君も忙しい方なのでなかなかお会いできないですが、僕たちがデビューしてすぐの頃はダンスを教えてもらったり、DEEPとしてEXILE THE SECONDのライブツアーを一緒に回らせてもらったりしていました。音楽的な話をして作品を作るというのは今回が初めてですね。

ーーでは、今回イチからいろんな話をして作られた、と。

YUICHIRO:そうですね。ただ、話の流れから始まったことだったので、ガッツリ話し合うというよりもスムーズに自然な流れで制作していきました。

YUICHIRO
YUICHIRO

ーー楽曲のテーマ「些細な日々がいかに大切なのか、1歩1歩少しずつでも上を向いて歩き続けよう」はどんな流れで決まったのですか。

TAKA:まず、どういう楽曲にするかは、それぞれ「こういう感じの曲がいいよね」というリファレンスを持ち寄りました。そうやってテンポ感を決めて、その後にテーマや歌詞を決めていく流れでした。今回、TETSUYAくんは作詞にも携わってくださっているのですが、話し合いをしている中で「こういうご時世だからこそ、些細なことが宝物に感じる」という意見が出て。それが楽曲のキーワードになるね、という風に決まっていきました。聴いてくださる皆さんに笑顔になってもらいたい、元気になってもらいたい、夢に向かって頑張っている人たちの応援歌になったらいいね、と話がまとまっていった形です。

ーー具体的にはどんな楽曲を持ち寄ったのでしょうか。

宇原雄飛(以下、宇原):V6さんの「WAになっておどろう」とか。

KEISEI:そうだね。そういうイメージにしようかっていう話があって、あとは結構ブラックミュージックも多かったよね。

YUICHIRO:ゴスペル風な感じとか、生音っぽいサウンドにしたいって話もでてましたね。

KEISEI:ジャスティン・ティンバーレイクの「Say Something」とか。

Justin Timberlake - Say Something (Official Video) ft. Chris Stapleton

ーーそういったイメージにたどり着いた理由はあるのでしょうか。

TAKA:AMAZING COFFEEのイメージって、温かい雰囲気があるじゃないですか。それに、TETSUYA君っぽい雰囲気もあるし。僕たちはどんな色にもDEEP SQUADらしくコーラスのアレンジを変えたりできるので、最初から満場一致でそのイメージでしたね。

ーーこれまでDEEP SQUADとしてリリースしてきた楽曲とは、今回やはりテイストが違っています。「AMAZING DAYS」だからこそ魅せられるDEEP SQUADらしさもありそうです。

KEISEI
KEISEI

KEISEI: DEEPとしては切ないラブソングを多く歌ってきました。こうやって夢を追いかける人たちに爽やかに歌を届けられることはあまりなかったかもしれないです。ライブなどではファンの方と笑顔で一つになれるアプローチができるんじゃないかなって思います。コーヒーなんかドリップしながら歌っちゃおうかなって(笑)。

ーー爽やかな一体感が生まれそうです(笑)。楽曲のクレジットは作詞にTETSUYAさん、作曲にDaisuke Nakamuraさんのお名前も入っていますが、DEEP SQUADの皆さんもガッツリ制作に関わっていらっしゃるんですよね。

TAKA:そうですね。これも運命的な出会いだったんですが、中村さんに「こういう感じで」とお願いしたら、どストライクなデモを上げていただいて。その段階でまだ歌詞の世界観は伝えていなかったんですが、デモの段階で歌詞が入っていたんです。それがイメージしていたテーマにピッタリ当てはまっていてすごく良くて、取り入れさせてもらいながらみんなでブラッシュアップしていきました。

ーー具体的にはどのあたりの歌詞なのでしょうか。

TAKA:YUICHIROが歌っている〈さえないことばかりでも〉のあたりですね。今のご時世、あまり上手く行かないことや不安があるっていうメッセージを伝えたかったので、フレーズが合っているなって。歌い手としてすごく歌いやすいフレーズですし。その他にもちょこちょこあるんですけど、TETSUYA君とDEEP SQUADで作ったところに中村さんの歌詞も使わせてもらっています。

EXILE TETSUYAからは“ダンサーならではのアドバイス”も

宇原雄飛
宇原雄飛

ーー歌詞全体は皆さんで考えられていますが、それぞれが歌っていらっしゃるパートの歌詞は、どう解釈してどう歌に落とし込んだのでしょうか。

TAKA:じゃあ僕から。〈目覚めた朝 こぼれてくる/陽の光が 美しくて〉という歌い出しなんですけど、今って当たり前だったことが当たり前じゃなくなっちゃったじゃないですか。些細なこともすごく幸せなことだったんだな、普通のことがありがたかったんだなって思いますよね。朝起きて「あぁ、今日晴れているんだな」って思うのは普通のことですけど、それさえも今は素敵なことだって感じられますし、それって大切なことなんだなっていう思いを込めて歌ったので、エッジをつけるように意識しました。明るく、口角を上げて、フレッシュな声色で歌うべき曲だなと思ったので。

KEISEI:僕のパートはサビに直結していて。朝コーヒーをドリップして……っていう爽やかなイメージなので、力を入れずに歌うようにしました。そこからサビに近づくにつれて、エナジーを歌で表現するっていうか。僕ら、アメリカのチャーチに行ってゴスペルを歌ったこともあるのですが、まさにそういうイメージで全身で表現するように歌いました。

YUICHIRO:僕は、落ちサビの〈一歩一歩少しずつでも〉という部分をすごく大切に歌いましたね。歌唱法みたいな部分は今回あまり意識しなかったです。ストレートに歌詞を伝えるのが一番かなって。自分も含めて辛いことがたくさんあったと思うので、自分が今こうしてここにいられるのが一番の幸せなんだろうなって思いを込めて歌いました。自分たちにとっては歌うことが一番幸せなことなので、今こうして歌えている毎日が特別なことなんだなって。

杉山亮司
杉山亮司

ーー2コーラス目からは宇原さん、杉山さん、比嘉さんが歌われていますね。

宇原:そうですね。僕が歌う2コーラス目のAメロは、1コーラス目のAメロと同じニュアンスで歌詞が書かれているんですが、サウンド的にはだんだん盛り上がっているんです。なので、ちょっと明るく優しく歌うようにしました。サビの部分は全力でハッピー感を出して、Dメロの部分からはKEISEIさんが言っていたようにゴスペルっぽくなるんですよね。〈いつもと同じが大切なLIFE〉っていうリリックは、YUICHIROさんが歌っている〈ささいなことが宝もの〉っていうリリックとニュアンスがほぼ一緒なんですけど、僕は〈いつもと同じが大切なLIFE〉という言葉自体を伝えたいなと思ったので、力強く歌うようにしました。

杉山亮司(以下、杉山):僕も2コーラス目からドラムが入ってきてテンポ感が良くなるので、リズムを気にしました。その中で歌詞のメッセージ性を伝えるために、ささやきかけるような意識で歌っています。落ちサビの部分も歌っているのですが、テンポも少し下がって沁みる感じがあるんです。歌詞も〈涙をこらえた日々に/虹がかかる そう信じて〉と、夢を追い続けて何回も悔しい思いをしたけど、夢はいつか叶うっていう意味が込められています。僕もそういう経験をたくさんしたので、夢を諦めずに追いかけ続けてほしいと伝えるように歌いました。僕自身にもまだ夢がたくさんあるので、自分にもメッセージを送っているかのようでしたね。

比嘉涼樹
比嘉涼樹

比嘉涼樹(以下、比嘉):僕のパートには〈どんな雨に打たれても/君を守る傘になろう〉という歌詞があります。やはりハッピー感や温かさを残しつつなんですが、ちょっとした強さとというか、包み込むような懐の広さというか、壮大感というか、そういったものを意識しながら力強く歌いました。それにバラードとは違う、口角を上げる歌い方をしました。声を聴いた時に「こんな表情で歌ってるんだろうな」っていうのが想像できるくらい、声に表情をつけました。

 それと、〈ささいな日々が宝もの〉の部分は歌うのが結構難しいテンポ感がなんです。でもTETSUYAさんが実際レコーディングに来てくださって、「ここはもっとアクセントがほしい」とか「こうした方が踊る時に踊りやすいんだよね」とか、ダンサーならではの感覚でアドバイスをしてくださいました。そのアドバイスを反映してみると、聴こえ方も全然違って。勉強になる部分が多かったです。

TAKA:TETSUYA君は僕らにはない、別の角度からのディレクションをしてくれたんです。リズムの取り方や言葉のハメ方など、「そういう風に考えるんだ」っていうのがすごく新鮮で。僕らは踊らないので、踊りやすく歌おうって思ったことがないんですよね。今、Web動画でDANCEバージョンが公開されているんですけど、絶対TETSUYAくんの中でレコーディングの時点であれを踊ることを意識してアドバイスをしてくれていたと思います。

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