『関ジャム』で話題のSuiseiNoboAz「3020」、バイラルチャート上位に “ジャンルと時代”を越えて響くドラマティックな1曲

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(1月14日公開:1月7日~1月13日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:SugLawd Familiar, OHZKEY, Vanity.K「Longiness」
2位:Ado「うっせぇわ」
3位:SuiseiNoboAz「3020」
4位:えぬ「想無」
5位:KyoungSeo「Shiny Star(2020) 」
6位:KID FRESINO「Rondo」
7位:Jagwar Twin「Loser」
8位:優里「ドライフラワー」
9位:BEK & Wallin「Storeulv 2016 (feat. Moberg) 」
10位:Cody・Lee(李)「我愛你」

 今週のSpotifyバイラルチャートで注目すべきは、突如3位にランクインしたSuiseiNoboAz「3020」。要因は、1月10日に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で放送された毎年恒例の企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ年間マイベスト10」の影響が大きいと思われる。蔦谷好位置、いしわたり淳治、川谷絵音といった実力派のプロデューサーが2020年マイベスト楽曲を発表するなか、川谷が選ぶ年間マイベストの第5位としてSuiseiNoboAz「3020」が紹介されたのだ。

SuiseiNoboAz『3020』

 川谷は本楽曲を「音楽に携わる人は全員聴くべき曲」と絶賛。川谷にそこまで言わしめたポイントは歌詞の衝撃だという。冒頭の歌詞を引き合いに出し、「自分たちのやっている音楽の1000年後なんて何も考えていなかったから、衝撃的だった」と評しており、筆者もその「衝撃」を感じようと歌詞カードをたどると、たちまちSuiseiNoboAzの世界観に完全に引き込まれてしまった。〈千年前に作られた歌が/今じゃもうとうに古典であるように/千年後これを聴く人間にとっては/この曲はもうクラシックなんだろうな〉というラインで始まる本楽曲。意識は出だしから千年単位の時空に向けられる。

 この楽曲を聴いている現在を軸に千年前と千年後。遠い過去と遠い未来をイメージさせることで逆に現在が際立って感じられる。〈俺らが生きられる時間は短いが/もっと遠くまで届く光だってあるさ〉と語られるように、この楽曲で語られているのは、未来や過去と地続きの生々しい現在である。

SuiseiNoboAz / 3020

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