『夢中さ、きみに。』『ジモダン』『文豪少年!』……ジャニーズJr.、主演作品急増の理由とは “未来のスター”としての存在感

 また、揺るぎない個性があることもジャニーズJr.が求められる理由の一つになっているはずだ。ジャニーズJr.チャンネルを見ていても、どのグループも違った個性を持っていることがわかる。例えば、Travis Japanはワイワイしながらもメンバーも見ている人も絶対に傷つけない、上品さがある。今年から参戦した関西ジャニーズJr.もそうだ。「【初めまして】ステージから失礼します!」では、なにわ男子・西畑が中心となってトークをしていたが、まとまりがよくいつまでも見ていられる。さらに途中から1人ずつ自己紹介をしていくが、誰もかぶることなく差別化を図っていた。こうしたはっきりした個性も、役柄へ結びつくきっかけになっているのではないだろうか。

 そして、なんといってもフレッシュさがある。正直に言うと、若手ならではの未熟な部分があることは否めない。しかしその分、特定の役に染まっていない新鮮さ、ベテランには出せない付け焼き刃ではない初々しさ、画面に映ったときの爽やかさ、そして応援したくなる少しのハラハラ感……などフレッシュな人材だからこその良さも多分にある。例えば、『ゲキカラドウ』に出演している7 MEN 侍・中村。決してドラマ出演経験が豊富ではないが、語尾に「イェイ」をつける今どきのチャラい若者が板についている。ジャニーズWEST・桐山の渋みのある演技との対比で、さらにそのフレッシュさが目立っており、1話目にして作品の中で確固たるポジションを築いていた。

 もはや単なる「見習い」ではなく、「未来のスター」というポジションになりつつあるジャニーズJr.たち。様々な作品を脇から固める機会はまだ多いが、これからますます存在力を発揮してくのではないだろうか。

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