新しい地図の3人と新たな1年を迎える前にーーNAKAMAたちとたくましく歩み続けた、2020年の『ななにー』を振り返る
今こそ必要な彼らの「#いっしょにがんばりましょう」
4月以降はより深刻な事態が続き、「不要不急の外出自粛」「ソーシャルディスタンス」などの言葉が随所で叫ばれるようになる。そんな中、彼らが『ななにー』を通じて発信していったのは、「感情をコントロールする大切さ」だった。
慣れないステイホームに、ストレスを感じてしまう人も多くいる中で、心がすり減らないように。今こそ「感謝」と「ねぎらい」の言葉を繰り返し伝えていく。香取が出演した『キットカット』のCMにあるコピー「#いっしょにがんばりましょう」をSNSで拡散することで、やさしい気持ちが伝播するようにと願った。
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5月は、ついにリモートでの収録になるも、それはそれで今しかできないエンターテインメントだと彼らは楽しんでいく(新しい地図が「#リモートななにー」で示した、立ち止まったときの”新しい価値観”の見つけ方)。まるで3人とオンラインで繋がっているかのような感覚になるのも新鮮だった。誰もが必死になって新しい環境に適応しようとしていた、この時期。その大変な状況が、新しい可能性を生むきっかけにもなると知っているからこそ、彼らは常に前向きに取り組めたのだろう。大事なのは、大変で苦しいときも決してひとりじゃないと思えること。だからこそ、彼らは「#いっしょにがんばりましょう」と繰り返し呼びかけてくれたのだ。
withコロナ時代を明るく照らすスターに
6月以降は、新しい生活様式を取り入れながら、様々なゲストとの交流を楽しんでいく。ソーシャルディスタンスは取りながら、友だちのように距離を詰めていくEXITやフワちゃんら、お笑い第7世代のメンバーと楽しむ姿も見受けられた(新しい地図、『ななにー』で伝えた“新時代”の訪れ フワちゃんらとの交流、エンタメの可能性……変化の先に見出すより良い未来)。新時代を牽引するのは、誰も傷つけないお笑い。長年テレビの世界で生きてきた3人の価値観も、アップデートされていく様子が伝わってきた。
一方で、各都道府県の知事たちとリモートでつなぐシーンもあり、全国の様子をリアルタイムで共有していく。SNSでは様々な憶測やデマも流れていたタイミング。正しい情報をダイレクトに伝えていくという役目も、SNSバラエティとして果たそうとする姿が、国民的スターとして活躍してきた彼ららしいところ。
また、制限されたエンタメ業界の現状を打開しようと、芸能人のYouTube参入のニュースが飛び交ったのもこの時期。そんな中、11月放送回ではとんねるず・石橋貴明との共演を果たし、いよいよテレビとウェブとの乗り入れがフラットになっていくのを感じた(『ななにー』新しい地図の3人と憧れの石橋貴明がガチ対決 ネットという遊び場で作り上げていく新たな“面白さ”)。『ななにー』および前身の『72時間ホンネテレビ』を通じてYouTubeデビューを果たしていた彼らは、偶然にもその先駆けとなった。
アイドルとして歌って踊るだけではなく、バラエティやドラマ、キャスターなど活躍の場を広げていったように、何事も「やってみよう」というスタンスで始めたことが、結果的に開拓者となっていたことは彼らの人生にはつきものだ。きっと、これからも彼らがファーストペンギンとなって飛び込んだ先に、新しい地図が広がっていくに違いない。
人との“距離”を尊重しながらも、人との“関わり”を感じられる世界に。そのためには、より自発的に“個”を発信していく若い世代と、“和”を重んじる旧体制で培った確かな経験やキャリアを持つベテラン世代とを繋ぐ存在が必要だ。そして、それができるのは老若男女からの支持を集めてきた彼らしかいないと確信している。前代未聞の難しい挑戦。だからこそ、きっと彼らは楽しんで挑み続けてくれるに違いない。まだまだ「#いっしょにがんばりましょう」を合言葉に、3人と共に新しい時代への一歩を踏み出していこう。2021年1月1日、『ななにー』の元日生放送から新しい1年がスタートする。