鬼頭明里、降幡 愛、楠木ともり……メディア評価の変化&魅力的な新星が生まれた、2020年女性声優シーンを振り返る
なお、彼女たちの活動ベースとなるアニメやゲーム作品への出演の中でも、人気を集める次世代のスター候補は次々と登場し続けている。昨年アニメ『ダンベル何キロ持てる?』(AT-Xほか)で脚光を浴びたファイルーズあいは、今年も『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(TBS、BS-TBSほか)などでも支持を集め、シーズン3から新キャラとして登場した『キラッとプリ☆チャン』(テレビ東京系)では、作品関連のライブイベントで歌唱も披露。ほかにも、天真爛漫なキャラクターからボーイッシュな役まで演じ分ける、現在『ヒーリングっど♥プリキュア』(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演中の河野ひよりなど、キャラクターの魅力をさらに引き出す新人や若手は枚挙にいとまがない(※極めて限られた人数のみの例示となってしまった点、ご容赦いただきたい)。これからも“声の表現”をベースに、ときには思いもよらないような輝きを放ってくれる女性声優たちが、次々と登場することを願うばかりだ。
■須永兼次(すなが・けんじ)
アニメソング・声優アーティスト関係を中心に活動するフリーライター。大学の卒論でアニソンの歌詞をテーマにするほど、昔からのアニソン好き。現在は『リスアニ!』『月刊ニュータイプ』や『TV Bros.』等に寄稿。