平手友梨奈、『2020 FNS歌謡祭』でパフォーマンス 視聴者を惹きつける様々な表情と表現の凄み

 2019年9月に行われた欅坂46の東京・東京ドーム2日目公演。彼女たちが「アンビバレント」をパフォーマンス中、間違いなく会場は興奮のるつぼと化していた。歓声や熱気で巨大な会場に"大きなうねり"が生まれると、その時、平手はステージ上で一瞬笑顔を浮かべていた(これは映像作品『欅坂46 LIVE at 東京ドーム ~ARENA TOUR 2019 FINAL~』で確認することができる)。後に公開されたドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を観れば、"あの時笑顔を浮かべる余裕なんてなかったはず"と推測できるが、自分たちのパフォーマンスに余程の手応えを感じたのだろうか。あの瞬間に見せた彼女の"心からの笑み"は、会場にいた多くのファンの脳裏に刻まれたことだろう。

 今回の『FNS歌謡祭』。"平手がどんなパフォーマンスでファンを魅了するのか"という期待も当然あるが、同じ日に欅坂46から改名した櫻坂46、そしてけやき坂46から改名した日向坂46が出演することも非常に興味深い。櫻坂46のデビューシングルリリース日に、この3組が1つの番組で共演することがスペシャルな巡り合わせだといえる。それぞれ別の道を歩み始めた彼女たちが、どういった最新の姿を提示してくれるのかにも注目したい。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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