5週連続配信リリースインタビュー
超特急が語る、5週連続配信リリースの意味 「僕ららしい答えを8号車と作っていく」
8号車も加わってひとつになる(カイ)
――しかしユーキさんの「Jasper」とタクヤさんの「凱歌」、これを同じグループがやっているというのは驚きですが、成立させてしまうのが超特急だよなと納得もします。
ユーキ:あぁ、確かにそうかもしれないですね。
リョウガ:いろんな曲を、ずっとやってますからね。
タクヤ:僕は、リョウガの「So Crazy」も意外でしたよ。今までも「超えてアバンチュール」とか「Believe×Believe」みたいな、ちょっとエキセントリックな、センターが“おかしい”楽曲が多かったけど(笑)。
リョウガ:おいおいおい!
カイ:“コミカルな”ね(笑)。
タクヤ:ちょっとぶっ飛んだ曲が多かったけど、今回は音もすごくかっこいいし、二面性をテーマというところもポイントかなと思ったんですよね。リョウガ自身も、実は二面性を持っているんじゃないかなと僕は思っているので。
リョウガ:お? 持ってるのか(笑)!?
カイ:それこそこういう場所ではバカやってて変な人ですけど、ステージに立ったら誰よりもセクシーに踊る。胸のあたりの使い方がしなやか。
ユーキ:キレイなんだよね。
タクヤ:でも今回のこの曲に関しては、しなやかさというよりは、ゴリゴリに踊ってバチバチにキメてくれるダンスリーダーのユーキ寄りな感じで踊ってほしいなと思ってるんですよね。これは、メンバーの総意。
ユーキ:終わった後にゼエゼエ言うくらいね(笑)。
――二面性という話も出ましたが、リョウガさん自身はこの曲をどんな風に受け止めました?
リョウガ:まず、曲調と歌詞のギャップが面白いなと思いました。あと主人公は女性に対して陽キャ風にエスコートするんだけど、元はきっと陰キャだから果たして上手くいってるのかどうかみたいなところも(笑)。自分の中の陽と陰、悪魔と天使のせめぎ合いみたいなところを描いているような曲ですよね。だけど〈本当の僕“ソレハドチラデショウ”〉って歌詞もあるように、何度も聴いていると、どっちがどっちかわからなくなるようなところもあったりして、そこも面白い。だって、実際そういうところあると思うんですよ。周りから陰に見えていたらそれが本当? それとも本人がこうだと言えばそっちが本当? みたいな。だから僕自身も、どちらかわかっていないです(笑)。
――そういう意味での二面性は、きっとみんな持ち合わせていますよね。ではカイさんの「Never Mine」についてはどんな反応が返ってくると思いますか?
タクヤ:意外性を楽しむのとは逆に、カイの曲はすごく合ってると思う。
カイ:曲調は、R&Bで個人的にもすごく好きな感じ。でも聴いて最初に思ったのは、タカシ、英語でのレコーディング頑張ってくれたなってこと。〈今更 言えない〉の前の部分とかヤバいなと思いながら聴いていたし、めちゃめちゃ大変だったんだろうなって本当に思った。
タカシ:そこ、ヤバかった。
――この曲、ファルセットがかなり効いていますよね。
タカシ:そうなんですよ。しかもファルセットからいきなり中低音の域まで行ったりもするから、とにかく滑らかにっていうのはすごく意識しました。それを踏まえて、どれだけ聴かせられるか。あと、サビは基本的にフェイクを入れたりするんですが、そこは全部アドリブなんですね。その点、この曲はいろいろと試すというよりチャレンジな部分が多かったなと思います。
カイ:曲の質感はすごく艶があるというかウエッティーなんだけど、歌詞はマットで、その対比が面白い曲でもあるなと思いますね。この歌詞、好きだった人のことをめちゃめちゃ引きずってるじゃないですか。いわゆる洋楽の、R&Bによくある歌詞のような激重(げきおも)男子。それを、日本語も入れながらこの日本でやるっていうのもいいなって思った。あんまりないじゃないですか、ここまで引きずるって。最終的には前を向くとかはよくある展開だけど、落ちるところまで落ちてるし。
タカシ:ヤバい、ヤバい(笑)。
カイ:もはやその人のことを考えているのか、そういう自分に浸っているのかっていう世界観まで行ってる。だからこそ、例えば感情爆発とか絶望とか、ライブになった時の表現の幅としてもいろいろできそうだなと思いました。
――ライブでの表現という点では、5週目の「My Answer」はオーディエンスとともに作り上げるような1曲でもあるかなと思いました。
タカシ:情熱的で明るくて、青空のもとでみんなと楽しむ曲っていうイメージが僕の中にはありましたね。この曲のラップの部分は、メンバーみんなで歌ってるんですね。今までもメンバーがラップをやることはありましたけど、僕も含めてみんなでっていうのは初めて。そういう意味でも、ライブでやるのが楽しみな曲です。
カイ:8号車がいてというのは大前提ですが、楽曲を作っていくという意味においては特にタカシっていう軸がいてこそ超特急は完成すると思うんです。だから、それぞれがセンターを務めてきた5週連続の配信リリースの最後にみんなでラップをやっているのも、そういうことかなと思っていて。ティザーを見てもらうとわかると思うんですが、タカシの家にみんなが集まっていくみたいなシチュエーションになっているんですよ。タカシを中心として、みんなで楽しむ。で、今後ライブになればそこに8号車も加わってひとつになる。そういう意味を込めた曲になってます。
ユーキ:8号車と一緒に僕達超特急の道を、答えを、探して行こうっていう気持ちでの「My Answer」。ティザーを見て感じた十人十色の答えもあると思うけど、僕らは、僕ららしい答えを8号車と作って行こうっていう明るい曲だと思います。
――ただリリースが続くだけではなく、5週に渡ってストーリーを楽しむみたいな企画でもあるのかもしれませんね。
ユーキ:本当に、全然違いますからね。違いすぎて怖くなるくらい(笑)。
カイ:だからこそ、今後のライブとかでできることも増えるっていう。
リョウガ:早くそういう環境になってほしいです。本当に。
カイ:うん。でもライブしたいっていうか、一番は8号車に会いたい。それがデカいよね。正直なところ、お客さんがいるライブに勝るものはないので。
――今年は“8”周年ということで、本来であれば”8”号車の皆さんと一緒にもっとアニバーサリーをお祝いしたかったでしょうからね。では次回はその辺りの話も踏まえながら、新曲「Asayake」について話を伺っていきたいと思います。ありがとうございました!
■リリース情報
超特急 8周年SPECIAL 配信限定リリース スケジュール
第一弾: 10/21(水)「Jasper」配信中
第二弾: 10/28(水)「Never Mine」配信中
第三弾: 11/4(水)「凱歌」配信中
第四弾: 11/11(水)「So Crazy」配信中
第五弾: 11/18(水)「My Answer」配信中
■ライブ情報
『BULLET TRAIN ON LINE SPECIAL LIVE 2020 「Superstar」』
12月25日(金) 18:00 Open / 19:00 Start
12月26日(土) 17:00 Open / 18:00 Start
12月27日(日) 16:00 Open / 17:00 Start
ライブに関する詳細は以下オフィシャルサイトにて