超特急、CDデビュー8周年記念生配信ライブで示した8号車との絆 「これからも様々な景色を見ていけたら」

超特急、8周年記念生配信ライブレポ

 6月10日にCDデビュー8周年を迎えた超特急が、同日にFC会員限定で初の無観客配信ライブ『8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!」』を行った。残念ながら中止となった東西アリーナツアー『WELCOME TO THE BULLET TRAIN DINER』の東京公演2日目が行われる予定だったこの日は18thシングル『Stand up』のリリース日とも重なっており、ファンである8号車にとっても特別な記念日。同ライブはライブ配信用の新アプリ「FanStream」を使って展開され、開演前にはメンバーによるカウントダウンメッセージ動画や過去のツアーのダイジェスト映像が流れ、生のライブではないものの2月のFCツアー『Toooooo 8』以来となる“お祭り”に期待感が高まった。

 実験的な試みゆえか開演が押したものの、実際のライブ同様にリーダーのリョウガが“生”影アナウンスで「ご近所の方に迷惑を掛けることを承知の上で(?)、大きな声でコールをしてライブをお楽しみいただきますようご協力のほど、お願いいたします」などと8号車を盛り上げ、映像配信へと突入。

 オープニング曲は、彼らが2018年に新たな一歩を踏み出したタイミングにリリースした「a kind of love」。イントロでデビュー曲「TRAIN」のMVを思わせるバラを持ったユーキが登場し、スタジオ内を移動していると「Shake body」(2ndシングル)のオマージュと思しきダンベルを持ったタクヤが合流。そこに「POLICEMEN」(3rdシングル)の衣装のポリス帽をかぶったカイ、「Bloody Night」(4thシングル)のマントを羽織ったリョウガが合流し、最後にデビュー当時のイベントで使っていた“バックパネル”の後ろからボーカルのタカシが登場するという、彼らのヒストリーをダイジェストで見せるなんとも“らしい”演出でライブが幕を開けた。

 ユーキがメイン演出を担当したというこのライブは、セット等には頼らず彼らの歌とダンス、そしてエンタメ力のみにフォーカスしたもの。続く「My Buddy」では、タクヤが「みなさんも一緒に踊って!」とリードし、5人で「超特急!」「Stand up!」とコールするなど、温かなムードの楽曲をよりアットホームな雰囲気でパフォーマンス。久々のライブということもあるのか、それぞれがはじけるような笑顔を見せていた。

 MCでは、自己紹介での8号車との掛け合い部分にもメンバー全員が参加。「今回は画面越しですけど、ライブに来た気持ちで一緒に楽しんでもらえたら嬉しい」とユーキがメッセージを送り、カイがTwitterに寄せられたコメントを読み上げていく。

 さらにスペシャル企画として「君と僕なら問題ない!超特急三本勝負!!!!!!!!」がスタート。「超特急の楽曲マニアは誰だ?超曲当てクイズ」は、超特急の持ち曲3曲を同時に流してそのうち何曲聴き当てられるかを競う“3曲ごちゃ混ぜ問題”、ボーカルやメロディ部分の楽器を抜いた“インストマニア問題”など、1問目から誰もパーフェクトで正解できないという高難易度の企画。楽器もこなせるタカシが最終的に圧勝。イヤモニで音楽を聴きながら他のメンバーの歌っている曲名を当てる「読唇術心理戦超イヤモニガンガンゲーム」では、タクヤが歌う「バッタマン」、リョウガの歌う「Bloody Night」など、貴重なダンサーの生歌に、Twitter上もかなりの盛り上がりを見せていた。そして膨らんでいく風船を号車順にパスしながら山手線ゲームをする「かなりYA・BA・MI・ZA・WA超風船爆発ゲーム」では、お題の“魚の名前”をほとんど知らなかったユーキが一人負け。風船が破裂し紙吹雪が散らかったフロアをなぜかタクヤが掃除する姿も手作り感満点で、この日ならではの味が詰まったコーナーではなかっただろうか。

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