超特急が語る、ツアー『Revolución viva』とこれからのモード 「2020年は準備を着々としていく年に」

超特急が語る、ツアー『Revolución viva』とこれからのモード 「2020年は準備を着々としていく年に」

 2019年12月22日の大阪城ホール公演、2020年1月5日の代々木第一体育館公演の映像などをパッケージしたライブBlu-ray『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolución viva』を3月25日にリリースする超特急。今回のインタビューは、ライブの解説や裏話などの行間に、“2020年の新たな超特急像”が垣間見えるような内容となっている。じっくり読んでいただけたら幸いだ。(古知屋ジュン)

8号車のみんなと特別な時間を共有するんだ!(タカシ) 

ーーまず時系列順で、DISC-2の大阪城ホールでの初披露曲や大阪公演限定の演出などについて聞かせてください。「Don’t Stop 恋」はこの日に初披露ということで、8号車の熱量もかなり高かった記憶があります。タカシさんは歌声のバリエーションには定評がありますが、この曲でもいろんな人格を“召喚”していましたよね。

タカシ:僕自身も果たして何人呼んでいるのか、よくわかってないところもあるんですが(笑)。とにかくこの曲の世界観に出てくるいろんな人格を“憑依させられたらいいや!”という気持ちで臨んでいて。ここまで自分の気持ちをいろいろに変えてくれる楽曲というのはなかなかないので、歌っていていつも不思議な気持ちになります。

ーー1曲の中に起伏のあるストーリー展開があって、組曲みたいな構成ですしね。この曲でのみなさんは、振り自体もそうですけど、表情の変化も楽しくて。センターのタクヤさんの表情の振り幅がまた、強烈ですが。

タクヤ:そうですね。あの曲やってるときは僕も、タクヤではないです。

リョウガ:えっ誰なの? 怖い!

タクヤ:わかんない(笑)。

ーーこの曲のタクヤさんを観て、役者さんでもあるからだと思いますが、また新しい一面を見た感じがしました。

タクヤ:それは嬉しいですね。この曲では表現の仕方が部分部分で全然違うので、踊っていても楽しいんです。今のところ、年末からのライブでやっていない日がないんですよ。

ーー「超えてアバンチュール」みたいな感じで、定番レパートリーの中にごく自然に入ってきましたよね。

タクヤ:自分たちの曲だけど、それはちょっと考えたほうがいいんじゃないかなあ……?

カイ:アップダウンが激しくて、僕らもスタミナが要るからね。

タカシ:置く場所によっては自滅行為になる可能性もある(笑)。そのくらい、パワーのある曲なので。

ーーそして今回のツアーの切り札の一つといえるムービングステージは、大阪で初お目見えでした。

ユーキ:毎回、年末年始のライブの演出には力を入れているということもあるんですけど、あのムービングステージはドームクラスの公演で使われることが多くて、アリーナ規模で使われるケースは僕らが初めてに近いレベルなんですよ。やっぱり8号車の予想をいい意味で裏切るようなことをしたいなということで、導入にこぎつけたというのがひとつ。あと僕たちが自ら移動しなくても、踊りながらいろんな席のみなさんの近くに行けるというのは、インパクトがあったんじゃないかと思います。ムービングステージでやるとなれば振りを削るのが普通なのに、あんなに踊るグループもいないでしょうしね(笑)。僕たちのできる最大限のパフォーマンスを展開しながら移動していくという、あのステージの新しい使い方ができたんじゃないかな。

ーーステージ上から見たお客さんのリアクションってどうだったんですか? 

ユーキ:真下のアリーナのお客さんと目が合って、「キャーーー!!!」ってなったりするのも見えたし、不思議な空間ではありましたよ。前見ても、横見ても、下見ても8号車がいて。センターステージで360度から見られたことはありましたけど、下からのアングルは初めてだったので、面白くて新鮮でした。

カイ:楽しかったよね。リハーサルで1回セットを組んでやったんですけど、そのときに「けっこう高いし揺れるし、端っこまで行くのは怖いな」って思ったんですよ。でも本番始まったら全く怖くなくて、もう普通に端っこまで行ってなんなら下のお客さんをのぞき込んだりしてたので、本番のアドレナリンってすごいんだなって改めて思いました(笑)。

ーームービングステージが動き出したときに、正面ステージから一番遠いエリアからの驚きと嬉しさの入り混じった歓声もまたすごくて。

リョウガ:最後列が最前列になったりしましたからね、あれは驚きますよね。

ーー毎回のツアーがそうではありますけど、今回は特にステージがどう展開されるのかわからなくて面白い! というニュアンスが強かったと思います。楽曲以外だと、ダンスコーナーの「P.S.C Rave Track」もクールでカッコよかったです。

カイ:ですよね? 「Hey Hey Hey」とか「DJ Dominator」とかを振り付けてくれた50さんが付けてくださって。

ーーポップアップでメンバーのみなさんが飛び出してくるタイミングも含めて、絶妙でした。

ユーキ:そう、絶妙なんです。あれは僕らも、スッと出てこられるようにめっちゃ練習しましたから(笑)。

ーーそこからの「Whiteout(P.S.C Live ver.)」は、タカシさんのソロステージのような形で、ジャズアレンジのトラックも素敵でしたね。

タカシ:歌から始まるんじゃなく、ちょっとソロダンスを入れてからのパフォーマンスで。僕はあくまでもボーカルですし、どちらかというと1人で踊るということに緊張していましたね。でもそういった緊張感も含めてライブの良さだと思うので、8号車のみんなと特別な時間を共有するんだ! という気持ちで向き合っていたと思います。

ーーあと素晴らしかったのが「P.S.C Christmas Medley」。今までにも2014年の『3rd Anniversary Special!!!!!!! ~聖なる一夜~』や、2017年の『THE END FOR BEGINNING』の幕張メッセ公演でクリスマスメドレーがありましたが、今回はけっこう大人っぽいイメージでしたね。「Carol of the Belles」のあたりのダークな感じも、今みなさんがパフォーマンスするとすごく映えるというか。クリスマスといえどもファミリー向けな感じではないっていう。

カイ:このメドレーでは曲ごとに4人の振付師さんに入っていただいて、テイストも全く違う曲たちになったので、その効果もあると思います。「SANTA CLAUS IS COMIN’ TO TOWN」から「RUDOLPH THE RED NOSED REINDER」くらいまではSHOJINさんという、シアタージャズを得意とされている方。その後に僕とリョウガがペアで踊って、ユーキとタクヤが合流する「Carol of the Belles」は、「Body Rock」の振付と同じDAIKIさんにやっていただいて、次の「Happy Holiday」がHIGEさん、最後の「We wish you a Merry Christmas」はRYOSUKEさんにお願いしました。それぞれ第一線で活躍されている方ばかりで、他の超特急の曲でやってもらいたいんですよ。

ーータカシさんが歌った「きよしこの夜」も厳かなムードでしたね。そのメドレーに続けて儚さのある「Billion Beats」という流れも、また美しくて。

ユーキ:あのクリスマスメドレーの雰囲気に、クリスマスバージョンの「Billion Beats」がすごく合いそうだなと思って。いざ形にしてもらったときに、やっぱりすごくいい曲だなと思ったんですよね。年に一度しかないクリスマス、一度しかないその日のライブ……といういろんな要素ががっちり組み合わさって、すごく特別なパフォーマンスにできたと思います。

ーー「Billion Beats」は現状、すごく大事な位置にいる曲というか。

ユーキ:そうですね。「Billion Beats」は本当に“今、この瞬間”というものを歌っている曲で、いろんな歴史を経てきた僕たちにとってもすごく響く曲ですし、大切にパフォーマンスしています。

ーーこの曲はタクヤさんがセンターでもう5年近く披露してこられて、ダンスパフォーマンスも成長して、よりいっそう感動的な楽曲になってきた印象があります。踊る側として変化や進化みたいなものを実感することは……?

タクヤ:「Billion Beats」で感じるというよりは、昔からやっている曲で「ここ、前よりちょっとできるようになったな」というのはありますかね。映像を見返して気づくことも多いです。著しく成長を感じているかと言われたらそうでもないんですけど、そういう“ちょっと”を繰り返しながら、多分成長していくんだろうなって。

ーータカシさんのボーカルも、ツアーごとにすごく進化を感じる部分があります。

タカシ:テクニック的なものとは別ですけど、ライブとの向き合い方で、前は「必ずこういうふうでないといけない」とかたくなに思っていた部分もあったんですよね。でも去年からこの年末年始ツアーへの流れの中で、改めて考える機会があって……もちろん1人で歌うことに対する責任はいつも感じてはいますけど、必要以上に考えすぎ、気負いすぎているなと気づいたりして。なので1回1回の公演で、そのときの気分によっての変化も含めて、僕自身もよりライブを楽しんでいきたいなって考えるようになりました。

ーー自分を解き放つというか。ライブ後半には大阪公演で初披露の「Drawイッパツ!」がありましたね。ツアー初日前日にコール動画が公開されましたが、この曲の盛り上がりもすごかったですね。コールもバチっと揃っていて。

超特急「Drawイッパツ!」~8号車のみなさんへ~

リョウガ:本当に僕らの期待をいい意味で裏切ってくれましたね、8号車が。さすがに前日じゃ、覚えるのも無理かな? と思いきや。

ユーキ:新しい超特急の武器といいますか、8号車との掛け合いで最高潮を叩き出せるような曲ができたなと思います。コールがあったほうがいいのかどうか、実はかなり悩んだんですけど、実際にやってみたらすごく一体感が出たし。

ーー「Don’t Stop 恋」もそうなんですけど、ほかの定番曲に混ぜても遜色のない魅力的な楽曲が増えていますね。

ユーキ:そうですね。これからもさらにステージでビックバンを起こせるような切り札をどんどん増やしていって、新しい衝撃を8号車の皆さんに伝えていけたら嬉しいなと。

ーーそしてアンコールでの「Sweet Bell」は大阪公演のテーマ曲で、ここで初披露でしたね。星を描くような振りがキュートで。

ユーキ:かわいらしい感じと見せかけて、部分的に繊細だったり、逆にめちゃくちゃ踊っている部分もあるんですよ。でも明るいムードの中にピュアな思いが込められている楽曲なので、踊っていてすごく楽しくなれますね。

カイ:ライブのテーマ曲をアンコール1発目にやるっていうのは「アリなんだ!?」と思いましたけど(笑)。

ーークリスマスシーズンに似合うウィンターソングも増えてきましたが、ボーカルのタカシさん的には、初披露の感想はいかがでした?

タカシ:楽しかったですね。僕たちのレパートリーの冬の曲って、ちょっと切ないイメージのものが多いので、意外とこういう直球なクリスマス曲っていうのがなかったんですよね。

カイ:悲しいクリスマスばっかりですよ、「Snow break」とか。

タカシ:冒頭でやった「Fantasy Love Train」は幻想的な感じもあって、この曲みたいなほっこりした雰囲気ではないですしね。また、あのような特別なタイミングに披露したいなと思いました。

ーー大阪公演の衣装はカイさんがフルプロデュースされていて。個人的にこのアンコールでのバンドT風のTシャツがツボでした。

カイ:あれはアメコミテイストの超特急のTシャツが欲しくて「ダサい感じで作ってください」ってお願いしたら、予想外にカッコいいのができてきちゃったんですよ。詳しくはBlu-rayのブックレットで紹介しているのでぜひ、読んでください!

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