連載「EXILE MUSIC HISTORY」第2回:KENJI SANO
EXILE MAKIDAI 連載「EXILE MUSIC HISTORY」第2回:KENJI SANOと語り合う、“EXILEのキャプテン”として共に歩んだ軌跡
「Jr.キャプテン」がいたら面白い
MAKIDAI:最近はEXILE TRIBEにも、EXPG STUDIO出身のメンバーが中心となったJr.EXILE世代が増えているんですけど、彼らのライブでもEXILEの楽曲が生きてるのを感じています。当時は今のようになるなんて思いもしませんでしたけど、いい曲は引き継がれていくんだなと。
SANO:俺はEXILEとの仕事が好きで続けて17年目になるんだけれど、そうなると下の世代の子たちが出てくる。やっぱり彼らにも、EXILE PRIDEなどのイズムは伝えていきたいですね。もちろん、彼らは彼らなりに理解しているけれど、やはりまだ経験が足りないところはあって、それは放っておいても勝手に理解されるようなことではない。だからこそ、俺が第三者的な意見を述べることで、イズムを継承していってほしいなと思います。
MAKIDAI:そうですね。最近だと、オンラインライブ『LIVE×ONLINE』でTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが「New Jack Swing」をカバーしてくれました。
SANO:THE RAMPAGEはカッコいい、勢いあるよね。THE RAMPAGEの子たちは俺に敬語を使ってくれるんだけど、リーダーの陣には「いやいや、いいから。関西人に敬語は無理じゃね?」なんて言って、お互いに何でも話せるようにしてる。それと、ボーカリストたちには「なんだかんだ、悩んだりしたら連絡して」ってLINEを教えてる。それで孫の会みたいな感じで飯を食いに行ったり、時間の許す限り彼らのライブに顔を出したり。バンマスとしてバンドのこともチェックしているけれど、ボーカリストのフォローも常にやっているよ。
MAKIDAI:もう感謝しかないです。自分たちが何かやりたくても、様々な制約があってできなくなることもありますが、キャプテンは自身のアーティストとしての経験から、自分たちの気持ちを汲んでくれる。これは僕らにとって本当に大きかったです。ところで、後任となるような「Jr.キャプテン」については考えていたりしますか?
SANO:EXILEをはじめとしたLDH所属アーティストと音楽的なポジションで携わる「Next Cap」は常に探してます。プレイが上手いとか、いい奴とか、英語が話せる人はいるんですよ。だけど、それを全部任せられる奴はまだ出てきていないかな。今は3人ぐらいに分けてやらせてる感じです。
MAKIDAI:ぜひ「Jr.キャプテン」という名前でやってほしいですね(笑)。それぐらい自分たちはキャプテンという存在に愛着があります。キャプテンが「こいつがJr.キャプテンだ」なんて言いながらいろんなところに連れて行ってたら、僕らも嬉しいです。
SANO:「Jr.キャプテン」がいたら俺も嬉しいし、面白いよね(笑)。コロナ禍なんかで負けていたら俺たちらしくないから、ちゃんと「Jr.キャプテン」を育てるまで、もうちょっと頑張ります。
EXILE MAKIDAI連載「EXILE MUSIC HISTORY」バックナンバー
第1回:サウンドエンジニア D.O.I.と振り返る、EXILEサウンドの進化