Girls²のライブが与えた元気と勇気 ファンを喜ばせる仕掛け満載、初の生配信ライブレポート

Girls²、初の生配信ライブレポート

 続くMCでは、この披露した2曲が大好きだという隅谷百花に「どのくらい?」と聞くメンバー。もちろん隅谷は全力で「このくらい!」と大きく身体を伸ばして応えて、笑いを誘う。そんな彼女たちのやりとり一つひとつに青春感が漂う。そんな今この瞬間ならではの煌めきを凝縮した「スキップ!」を切なく歌い上げると、まだあどけなさが残る9人の過去映像も流れて、そのままリクエストメドレーに。

 小田柚葉が先生になって指導してくれたというmiracle²の楽曲から、magical²、mirage²と彼女たちの歩みを改めて実感する。デビュー後も着実に成長を重ねてきた9人が英語歌詞の「TOY BOY」をクールに歌う姿には、グッと大人っぽくさを漂わせ頼もしささえ感じられるほどだ。「チョコモーモー」「恋するカモ」とクライマックスを迎えると、待ちに待った重大発表が。それは2021年1月から、新しいドキュメンタリー『Girls² REVOLUTION』(Girls² Official YouTube Channel)の配信、そして2021年春に『ガル学。~聖ガールズスクエア学院~』の配信ライブ開催が決定したという知らせだった。

 原宿・竹下通りの公式イメージソングにも採用された「#キズナプラス」、人気アパレルブランドWEGOとのコラボ楽曲「HERE WE GO」に続き、現在放送中の『ガールズ×戦士』ドラマシリーズ第4弾『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』のlovely²と一緒に披露した「大事なモノ」に、彼女たちの活躍の幅の広がりを感じずにはいられない。その飛躍を今後も見守ることができる楽しみに、胸が躍る。

 混乱を極める社会の中で、『Girls² LIVE TOUR 2020 ~チュワパネ!~』が中止になってしまった悔しさを抱えていたと語った9人。ファンに会えない間は寂しい思いをしていたけれど、こうして形を変えてオンラインとして、最高のパフォーマンスを届けたいと準備してきたーーそんな前向きな気持ちがあれば、不安の多いこの時代も一緒に乗り越えていけるという力強い意志が、「ダイジョウブ」の歌詞ともリンクして聴こえた。

 エンディング映像は「大事なモノ」に載せて、メンバー一人ひとりが綴った手書きのメッセージが流れる。早くファンと直接会える日が来ることを願いながら、できる限りの形で元気を届けていこうという彼女たちの決意と覚悟を感じるものばかり。Girls²の活躍を楽しみながら、その元気と勇気をもらった私たち自身も、成長を遂げていく未来へ向かおう。まさに〈大丈夫の言葉の魔法〉を届けてくれたようなライブだった。

Girls²オフィシャルサイト

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