西川貴教×鬼龍院翔が明かす、“西川くんとキリショー”実現の経緯 『ポケモン』の思い出や二人の関係性も語る

西川貴教×鬼龍院翔、初タッグの経緯

歌がしっかりしていれば、多少乳首が出ていても大丈夫(西川)

ーーとはいえ、その間、お二人が第一線で活躍し続けたからこそ実現した今回のコラボだったと思います。

西川:面白がってくれる人がいるのはありがたいですよね。まふまふさんやそらるさんだけでなく、『ポケモン』という大きなプロジェクトに関わっている方たちが「こいつらがいいんじゃないか」と認めてくれたのなら、こうやって活動してきて良かったな、と。

鬼龍院:選んでいただいたとき、「こいつで大丈夫か?」という話し合いが絶対にあったはずなんですよ(笑)。そこで許してもらえたということは、僕らの活動は間違っていなかったんだな、と。

ーー鬼龍院さんは西川さんの「HOT LIMIT」や「WHITE BREATH」をコスチューム込みで何度もカバーされてきましたよね。

鬼龍院:何の許可もなく、何の挨拶もなく、やってましたね。

西川:気がついたらやってました(笑)。

ーー西川さんの楽曲の良さは、鬼龍院さんはどのように感じていましたか?

鬼龍院:歌い方のクセ的に、わりと僕と遠からずなんです。たとえば、フェスやライブを見に来ている人たちの中には、各々の西川さんの思い出があると思うのですが(笑)、僕が西川さんの楽曲を歌わせていただくときはそれを崩さずに歌えているんじゃないかな、と思っているんですね。

西川:鬼龍院くんは音と歌が担保されているから、一本筋の通ったものになっているんですよ。それってT.M.Revolutionの初期に近くて、リリックをちゃんと届けられていたり、歌にベーシックなものがあるから、多少乳首が出ていても大丈夫だったんです(笑)。

 主軸は音楽で、パフォーマンスもしつつ、テレビにも出させていただく機会が多いという形の活動をしている人って、実は増えそうで増えないんですよ。バンドやミュージシャンでそこへ行く人は少ないんです。だから、お互いに悩みや苦しみを共有できるところもありますね。これまでいろいろな接点はありましたが、ガッツリ歌い合うことはなかったので、こういった機会をいただいたこと自体、とてもありがたいです。

ーー西川さんにとって鬼龍院さんとゴールデンボンバーはかけがえのない後輩なんですね。

西川:僕はそう思ってるんですけど、本人が思ってくれていない(笑)。

鬼龍院:いや、メンバーみんな、西川さんと現場が一緒になるとテンション高くなりますよ(笑)。お兄ちゃん的な存在ですから(笑)。

僕にできることは「くじけない」こと(鬼龍院)

ーー『ポケットモンスター』の思い出がありましたら教えてください。特に鬼龍院さんは『ポケモン』世代ですよね。

鬼龍院:はい、直撃世代でしたね。兄弟3人でゲームボーイを通信ケーブルでつないで遊んでいました。最初はオモチャとして存在していて、だんだんアニメがあるのが当たり前になり、「ポケモン言えるかな?」を兄弟で歌ったりしていました。その後、『紅白』でも「めざせポケモンマスター」を歌わせてもらったりしましたね。ゲームから始まって、アニメになって、国民的な存在になるのって珍しいんじゃないでしょうか。特にこうやって全世代、全世界で愛されているコンテンツって、なかなかありませんよ。

西川:僕は最初の『ポケモン』がリリースされたときはすでに大人でしたが、移動のときとか、時間があるときにプレイしていました。あと、僕の世代からすると、甥っ子、姪っ子への誕生日やクリスマスのプレゼントに本当に便利なんです。男の子も女の子も喜んでくれるし、世代が離れていても大丈夫ですから。

ーー性別も世代も問わず愛されているコンテンツって、本当に稀有ですよね。その中であらためて、「1・2・3」という楽曲を通して、視聴者の方にどんなことを伝えたいですか?

西川:難しいことは置いておいて、楽しんでくれたり、この曲を好きになって口ずさんでくれたりしたら嬉しいですね。

 あとは、僕らが主題歌を歌うことで『ポケットモンスター』のアニメを「また観てみようかな」と思う人がいたらいいですね。実は僕もそうで、自分の曲が流れることもあって観るようになり、「へー、今のモンスターは華があるなぁ!」と思ったりしています(笑)。ますます幅広い世代の方に『ポケットモンスター』を楽しんでいただきたいですね。

鬼龍院:アニメ『ポケットモンスター』から少し離れていた人も、ぜひこの機会にもう一度見てもらいたいです。歴史が長いとアニメの作り方のセオリーも変わってきたりします。特に女性キャラクターの目の描き方とか(笑)。

 楽曲についてですが、『ポケットモンスター』はバトルの要素もありますよね。出来上がった曲を聴いて、あらためて自分はバトル向けの歌声だな、と思いました。僕らの「1・2・3」がバトル要素を盛り上げる曲になっていれば嬉しいな、と思います。

ーー今後はどのような活動をイメージされていますか?

鬼龍院:たくましさを表現したいですね。歌番組に出るとしたら、今は難しいかもしれませんが、台風中継みたいな場所で歌ってみたいです(笑)。

西川:僕らは比較的テレビを全力で楽しむタイプなので(笑)。今はできないこともありますが、どんなことでも楽しく消化する自信があるので、どんどんオファーいただきたいです!

ーー今は新型コロナウイルスという問題の中で、ライブ、フェスなどの開催も制限されています。シーンに対していろいろな取り組みが必要な時代になっていると思いますが、西川さん、鬼龍院さんは今どのようなことをお考えでしょうか?

西川:日本国内においては、年内の大規模なライブやイベントはほぼ開催が難しい状態になっていると思います。ただ、嘆いても仕方がないですし、誰かを恨むことでもないので、その間にどういった準備をしておくか、ということになると思います。

 東日本大震災のときもそうでしたが、我々エンターテインメントの世界の人間が必要とされるのは、安全や安心が確保されてからなので、だいぶ後なんですよね。正直、しんどいです。でも、悲観的に考えるよりは、今、自分たちにできることを焦らずにやっていくしかないと思います。

鬼龍院:シンプルに言うと、僕にできることは「くじけない」こと。僕も一応、グループのリーダーとしてやっていますが、僕がストップしたら全員ストップしてしまう。人一倍、くじけてはいけないという責任感は持っています。

 あとは、この状況が収束して、いずれライブやイベントが再開することは確かなので、そのとき、みなさんがエンターテインメントに興味を失ってしまっていないように食い止めるのが僕らのやるべきことだと考えています。

 僕はやっと見つけたできることがエンターテインメントだったので、再開したときにお互い楽しくライブができるように、今はくじけないように気をつけています。こういう状況のときに「1・2・3」という曲のプロジェクトに関わらせてもらったことは、本当に光栄だし、幸運なことでしたね。

■リリース情報
西川くんとキリショー「1・2・3」
(テレビアニメ『ポケットモンスター』オープニングテーマ)
作詞・作曲・プロデュース:まふまふ 編曲:まふまふ・田中秀和(MONACA)
2020年9月30日(水)配信リリース

■番組情報
『ポケットモンスター』
放送:毎週日曜ゆうがた6時からテレビ東京系にて好評放送中
10月9日(金)より毎週金曜よる6時55分にお引っ越し
※一部地域では放送日時が異なります。
番組ホームページ
公式Twitter(@anipoke_PR)

■関連リンク
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<締切:10月14日(水)>

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