豆柴の大群 ミユキエンジェル、“泣き虫キャラ”から頼もしい存在に? 松隈ケンタも評価する歌唱力にも注目
また、パフォーマンス力も徐々に開花。豆柴はナオとハナエをボーカルのツートップに置いているが、ミユキはさらに別枠のポジションに据えられている。例えるならば、BiSHのアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチに対するアユニ・Dが関係性としては最も近いのかもしれない。WACKの楽曲を手がけるサウンドプロデューサー・松隈ケンタ(SCRAMBLES)から「発声の良い、太く可愛らしい声質」と評されるミユキは、アルバム『スタート』のリード曲「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」で落ちサビのパートを任せられている。〈今こそ深く息吸い込め〉の歌詞では、〈ウィマコショヒュキャキュフィキシュイキョメ〉というように原型を留めない歌い方へと変化。これは松隈から吉川晃司を意識するようにディレクションされたもので、『AAA』収録の「サマバリ」においても子音を残す粘っこい歌い方が、今ではすっかり豆柴の味として定着してきている。
「MONSTER IDOL」収録から1年。持ち前の明るい性格と声質で陽の目を浴びたミユキは、今後も豆柴に一味も二味も違う引き出しを与えてくれる。
合わせて読みたい
・アイカ・ザ・スパイ、“変人”と呼ばれるほどの天然キャラ? アンビバレントな一面を持つキャラクター性
・ナオ・オブ・ナオは、人の間違いにも寄り添えるリーダー的存在 クロちゃんも評価するパフォーマンス力も
・豆柴の大群 ハナエモンスターは、パフォーマンスとクリエイティブの支柱に 圧倒的経験値を持った最年少メンバー
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter。