22/7(ナナブンノニジュウニ)は“11人の個性”の集合体だ ユニット曲初披露した3周年記念ライブ
ここから後半戦に差し掛かる。初披露の「ポニーテールは振り向かせない」は「初恋の時にしか感じられないときめきや切なさを感じて欲しい」と宮瀬玲奈が曲紹介で話していた通り、切ない歌声とダンスで楽曲の世界観を表現。客席からクラップが巻き起こった「未来があるから」やサビの一体感あるダンスが魅力的な「ロマンスの積み木」で会場の熱量も加速していく。
最新シングルの表題曲「風は吹いてるか?」は、それぞれのメンバーが楽曲への想いを語ってから披露。海乃るりが「自分の殻を突き破っていくというメッセージソング」とMCで話していたが、その言葉に納得できる力強い歌声とダンス。〈流されちゃだめだ〉というサビの真っ直ぐなメッセージが胸に刺さる。ライブを観た全ての人の背中を押すようなパフォーマンスで本編は幕を閉じた。
アンコールでは、ステージ衣装からライブTシャツに着替えて再登場し、「何もしてあげられない」をしっとりと繊細な表現で披露。帆風千春が「この曲を11人で歌えることを本当に嬉しく思います」と告げてから最後に披露されたのは「11人が集まった理由」。22/7が活動する意味や想いを伝えるかのように、丁寧に感情を込めながら歌う。
この日のライブは3年間の集大成でもあり、今までの活動を自ら労いつつも、その経験を糧にさらに前に進んでいく強い意思を感じる公演だった。必然的にグループへの今後の期待値が高まるが、きっと22/7は今後も最高を更新していくだろう。
■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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