22/7(ナナニジ)結成3周年で迎えた大きな節目 花川芽衣卒業と河瀬詩加入を経て紡ぐ新たな始まり

22/7、結成3周年で迎えた大きな節目

 22/7が12月24日にZepp DiverCityにて『Birthday Event 2019』を開催した。グループが結成3周年を迎え、また年明け1月15日にTVアニメ『22/7』放送開始を控えるタイミングでのこの日のライブでは、22/7の現在と未来にとって節目となる、印象深い瞬間がいくつも生まれた。

 開演と同時に、イベントは朗読劇からスタートするが、メンバーたちはまずここで演者としての蓄積をみせる。この朗読ブロックで展開されるのは秋元康が22/7に書き下ろした、学校を舞台にした5篇のエピソードの再演となるが、彼女たちがごく自然に朗読劇をライブパフォーマンスとして作り込むことに成功しているからこそ、続くライブパートへと移行してもひとつの公演としての空気感を崩したり途切れさせることなくうまく接続できる。この朗読パートの安定感は、彼女たちのたしかなあゆみを物語るものだった。

 朗読劇を受けてのち、「未来があるから」「Rain of lies」でライブパートが開始、MCを挟んで「不確かな青春」「やさしい記憶」「叫ぶしかない青春」へとパフォーマンスは進行していく。この日は公演全編を通じて2~3曲ごとに区切りながらセットリストが構成されていくが、冒頭の朗読劇パートを含めて、それぞれのブロックごとに曲目やパフォーマンスに統一感をみせ、それら各ブロックの役割も明確になっていた。

 中でも、アニメ『22/7』のスタートが眼前に迫っていることを告げるイベント中盤ブロックでは、新たなティザー映像でアニメの世界観を垣間見せたのち、そのオープニングテーマであり5thシングル表題曲となる「ムズイ」、そして同シングル収録予定のエンディングテーマ「空のエメラルド」が披露された。ついにアニメーションのストーリーと三次元のアイドル双方のアウトプットが同時に展開されるフェーズへと入り、この22/7というプロジェクトの本当の意義深さがみえてくる。

 2つの新曲がパフォーマンスされた直後には告知が行なわれ、アニメの第13話として制作される“Extra episode”にて神木みかみ(CV:涼花萌)、東条悠希(CV:高辻麗)、柊つぼみ(CV:武田愛奈)を加えた11人のエピソードが描かれるという情報が公開される。このほか、リズムゲームアプリ『22/7 音楽の時間』が2020年春に配信されることやオフィシャルファンクラブのオープン決定、さらに初の東名阪ツアー『22/7 1st Tour~ムズイ~』の開催と、アニメーションの展開とアーティストとしての彼女たちの展開とを横断しての新情報が立て続けに発表された。これら双方の交錯や遠近感は、アニメの物語が具体的に動き出して以降、さらに興味深いものになるはずだ。

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