SEVENTEEN、鍛錬を重ねたラップと愛らしさを兼ね備えたヒップホップチーム 人気曲「表情管理」からメンバーの個性を考察
SEVENTEENの最新ミニアルバム『24H』がオリコンデイリーアルバムランキング1位を獲得。さらに、2020年にリリースしたCDの全世界総出荷枚数が、234万枚を突破した。内訳は、4月1日発売の日本2ndシングル『舞い落ちる花びら (Fallin’ Flower)』が55万枚、6月22日発売の韓国7thミニアルバム『Heng:garae』が134万枚、そして9月9日に発売されたばかりの日本2ndミニアルバム『24H』が45万枚だ。
9月11日には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、12日には『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)に出演し、さらに多くの人のもとへ彼らの作品が届くことが予想される。そんな勢いに乗るSEVENTEENの魅力を紐解く第2弾。今回は、ラップを担当するヒップホップチーム(WONWOO、MINGYU、VERNON、S.COUPS)に注目したい。
ヒップホップチームのリーダーは、SEVENTEEN全体の統括リーダーでもあるS.COUPS。最年長かつ練習生期間が最も長く、ヒップホップチームメンバーの関係性を家族に例えると本人の口から「僕がお父さんじゃない?」という言葉が飛び出すほど。自分のことよりもメンバーを優先しがちなところもあり、頼れるリーダーとして慕われている。ちなみに、MINGYUがお母さん、VERNONが息子、そしてWONWOOがおじいちゃんと言い合う平和な空気もヒップホップチームの大きな魅力。(参照:ananweb)
そして、彼らのラップは実に等身大だ。「自主制作アイドル」でもあるSEVENTEENは、ボーカルチームのWOOZIがミュージックプロデューサーとして全体の楽曲制作を手がける。そのなかで、ラップ部分はパートごとにヒップホップチームメンバーが作詞を行なうスタイルを取っているのだ。
その作詞方法はWOOZIから、前後の歌詞が書かれた用紙が配られ、メンバーがそれぞれ歌の世界観や歌われている心情を読み解きながらアウトプットするのだという。YouTubeの公式チャンネルに公開されているドキュメント『SEVENTEEN : HIT THE ROAD』では、WONWOOが「表に出せなくてストレスになったことを歌詞にしたりしてました」と話す一コマもあった。他ならぬ自分自身が紡いだ言葉だからこそ、彼らのラップは飾り言葉で終わることがない。
全身を使いこぶしをきかせて力強く歌い上げたり、1度の瞬間的な呼吸でどれほど息が続くのかと驚かされるような歌いっぷりを見せてくれたり……鍛錬を重ねたラップは「アイドルが歌うラップ」という期待値を毎度軽々と超えてくる。かと思えば、やはりアイドルらしい愛らしさでも魅了することができるのが、彼らならではの強み。