SEVENTEEN、鍛錬を重ねたラップと愛らしさを兼ね備えたヒップホップチーム 人気曲「表情管理」からメンバーの個性を考察

 数ある名曲のなかでもファンの人気が高いのが「表情管理(Fronting)」(韓国2ndミニアルバム『BOYS BE』収録)。カッコいいラップで、かわいらしい男子の心境を歌ってくれるのだ。足も鎖骨も見えないようにしてほしい、「おはよう」から「おやすみ」までずっと一緒にいたい……と、少々束縛が強めな歌詞を綴ったのはS.COUPS。恋人にもお父さんのように心配性になってしまうのかと、ドキドキしてしまう。

Fronting (표정관리)

 真夜中の漢江なんてどうかな? 何もかも忘れて歩こうと誘ってくれるのはVERNON。その無邪気でキュートなデートは、まさに自由に育った息子というイメージにピッタリだ。また、韓国では年下の女性は年上の男性に「オッパ」と呼ぶ。本当は自分のほうが年下だけど、「オッパ(年上の男)のようにキミって呼んでいい?」と少し背伸びした繊細な歌詞を歌うのはMINGYUだ。そんな風に強がっておきながら、チラッと見たときに相手と目が合って「お腹がいたいのは朝ごはんのせいかな?」なんて家庭的なとぼけ方をするのがまた愛らしい。

 そして、メールでわざとそっけなくして見せて、積極的になる相手のリアクションにニヤけたり、同じ歩幅で歩いた先にある「信号の下でキスなんてキミは嫌かな?」と、いたずらっぽく恋の駆け引きを楽しもうとする歌詞は、WONWOOによるもの。おだやかなおじいちゃんかと思って油断したらハートを持っていかれること間違いなし。

 ハードもキュートも表現していくヒップホップチームのラップが、SEVENTEEN作品ならではのスパイス。WOOZIの才能溢れる楽曲、ボーカルチームの美声、そしてヒップホップチームのラップときたら、ラストはパフォーマンスチームの登場だ。13人というK-POPグループの中でも、抜きん出て人数の多いSEVENTEEN。彼らだからこそできる表現について、次回は注目していきたい。

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