chelmicoが最新鋭の3DCG技術と融合! バーチャル空間で展開した摩訶不思議なステージを見た

chelmico、バーチャルライブレポート

 しかし曲が始まれば一瞬で緩い空気が変わる。2曲目は「Terminal 着、即 Dance」。楽曲の世界観を表現するように、飛行場のターミナルと黄色い飛行機のCGが背景に重なる。カメラはドローンで撮っているかのように上空からのアングルがあったりと壮大な映像で楽曲を盛り上げる。

 このライブはキヤノン(株)が運営している「ボリュメトリック ビデオスタジオ - 川崎」で行われた。音楽の配信ライブで使われるのは今回が初めてである。そのため一風変わったスタジオについて理解を深めるために、キヤノンのスタッフを呼び込みchelmicoがインタビューしてスタジオについて質問するコーナーへ。スタッフが、100台のカメラで同時撮影することで映像をCG化していること、3秒でCG映像を合成することができることなど、最新技術を駆使したスタジオであることを解説した。

 その後のライブパートでは「Disco (Bad dance doesn't matter)」を披露。風船のCG映像が重なる中でゆったりとしたビートに乗りながら心地よいラップを披露する。ラストは初披露曲「Premium・夏mansion」。「初披露ね。タオル使うし盛り上がる曲」と前振り。CG映像の合成でマンションの屋上がステージになり、2人が笑顔でタオルを回しながら歌った。

 ライブを終えてもYouTubeやSNSのコメントを読んだり、新作『maze』について話したりと、ステージに留まっている2人。「ずっとここにいたい」とも話していたので、当人たちも心の底から楽しんでいたことが伝わってくる。最新鋭の技術を使った演出に圧倒させられ、それに負けない切れのあるパフォーマンスで視聴者を沸かせたchelmico。しかし、曲中以外はマイペース。そのギャップにより生まれる不思議な雰囲気がchelmicoの良さだ。それは新しい挑戦をしても変わらないし、このブレない姿勢がchelmicoの大きな魅力かもしれない。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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■配信番組
『chelmicoが2次元と3次元を行き来する#ごち ゃmazeハイパーバーチャルライブ』
場所:Volumetric Video Studio -Kawasaki
協力:キヤノン(株)/ P.I.C.S./スペースシャワーTV
アーカイブ視聴はこちら

■chelmico リリース情報
3rdアルバム『maze』
2020年8月26日(水)リリース
<形態>
初回限定盤 [CD+DVD] ¥3,500 + 税
通常盤 [CD] ¥2,800 + 税
購入はこちら

『maze』特設サイト

■関連リンク
chelmico公式サイト
chelmico公式Twitter
chelmico公式Instagram
chelmico YouTubeチャンネル

■長谷川白紙 リリース情報

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