FANTASTICS リーダー佐藤大樹の“親しみやすさ”が人の心を掴む ダンスにはEXILEから受け継ぐパッションも

 そんな佐藤のグループでの役割について、共にリーダーを務める最年長の世界は「俳優としての顔も持っているので、FANTASTICSというチームと世間との間をつないでくれるパイプのような、すごく大事な存在です」、1つ年下の瀬口黎弥は「大樹くんは僕ら全員とも近い距離でありつつ、いざとなったらチームを代表して発言もしてくれます」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)と紹介。どれだけ多忙でも頻繁に更新されるSNSや公式ブログが、メンバー思い、ファン思いな彼の人柄を物語る。さらに現在は、しっかり者かつ親しみやすいキャラクターを活かして、『チャント!「ワクワク! カンパニー 〜Do well by doing good!〜」』(CBCテレビ)や『ディズニー365 プラス』(ディズニー・チャンネル)に出演中。EXILE TRIBEの冠番組『シブザイル ~シブ8 from EXILE TRIBE~』(AbemaTV)でも、THE RAMPAGEのリーダー陣と2人でMCを担当している。

 得意なダンスジャンルは、90’sヒップホップやニュージャックスウィングといった、EXILEのオリジナルメンバーの踊りにも通ずるダンス。(参照:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)中でもニュージャックスウィングは、ランニングマンやロジャーラビットといったステップが代表的なダンスジャンルで、メンバーの木村も「大樹くんはHIPHOPの中でもとくにステップ系がすごいので、そういうところが魅力だと思います」(引用:『OUT of MUSIC vol.67』)と語る。俳優の道を進む先輩達の背中を追うように、近年は俳優として注目される機会の多い佐藤だが、そのダンススタイルからもEXILEのオリジナルメンバーから受け継がれたパッションが感じられる。

 コロナ禍においても1st写真集『STEP BY STEP』を発売したり、映画『小説の神様 君としか描けない物語』(近日公開予定)で主演を務めたりと、今年も精力的に活動している姿が印象的な佐藤大樹。8月29日からは、ドラマ『恐怖新聞』(フジテレビ系)にヒロインの恋人・松田勇介役として出演することが決まっている。以前から「僕は主演をはるというより、2番手3番手でいろいろな役をやりたいタイプ」(引用:Deview)と語っていたが、この“ありとあらゆる人間力が求められる難役”を自分のものにした時、彼は役者としてどんな進化を遂げるのだろうか。昨年、初の単独ホールツアーも成功させ、メンバー1人1人がさらに輝こうと意気込んでいる今、先陣を切って勇ましく突き進む佐藤大樹の存在が、FANTASTICSをファンタスティックな未来へと導いていく。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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