木戸衣吹×岡咲美保×中島由貴=三日月眼による“笑顔の絶えない”時間 元気満点のパフォーマンス届けたステージを見て

三日月眼が届けた“笑いの絶えない”時間

 そこから、X-UCの生配信に続き、コーナー企画「ユニット対抗!必殺かわいい一言斬り」を開催。これは、NO PRINCESSらライバルユニット2組との合同対決企画で、メンバーがお題にあわせて、かわいいと思う台詞を即興で披露。視聴者が全3回のチャレンジを各5点満点で投票し、最大15点を獲得することができるというものだ。

 全員が時にお茶目に、それでもハイレベルな即興を披露してくれたなかでも、特に力強かったのが中島による「試験前に不安な彼が自信を取り戻せるような一言」。即興とは思えぬキュートな一言とともに、自信のつく“おまじない”を掛けてくれたのだが、本当の見どころはここから。画面上で自身の上に重なる視聴者投票ボタンごしに、持ち前のキャンディフェイスで貪欲にダメ押しのキメ顔を披露していく。圧倒的に勝ちにこだわった姿に、残りの2名や冨田も大爆笑をこらえきれない様子で、イベント内でも特にスタジオが沸いた瞬間だった。なお、最終的な結果はX-UCと同じ15点満点に。NO PRINCESSが8月1日に開催するイベントにて、一連の勝敗が決するようだ。

 

 ライブパートでは、新曲「キミシダイOur future」を初披露。同曲は、コーラスが特徴的なバンドサウンドの楽曲で、ダンスの振り付けも加わり、応援歌のような仕上がりになっていた。また、曲中にはラップを交えた部分もあり、他ユニットよりもソロパートが多い。それでも、三日月眼ならではの爆発力とキラキラとした笑顔を押し出しながら、しっかりとハリのある歌声を響かせるステージが非常に頼もしいばかりだった。

 さらに、1stシングル表題曲「FANATIC!」では、刀を振るような振り付けもを見せたり、中島が完璧かつキュートなウインクを決めたりする場面も。王道アイドルソング的なサウンドで、梅雨の終わりを急ぐような、この季節にぴったりなドライブサマーチューンとして受け取ることができた。

 最後のメンバー挨拶では、岡咲が「私たちの“楽しい”を画面を観てくださってる皆さんに伝えたかったので、全力でパフォーマンスできてすごくいい時間でした」「よかったら推してみてね!」としっかりアピール。また、木戸は「まずは、手洗いうがいをして元気でいてくださいね!」と、視聴者を気遣う一言も残してくれた。その後は、メンバーの「よく食べてよく寝るんだよ!」「すくすく育つんだよ!」という不思議な“リモートお見送り”で幕を閉じる。最後まで、三日月眼らしいフリーダムで活力が溢れてくるようなひとときだった。

◼︎一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも選ばれしシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる