King & Prince、グループならではのメロディラインとは? 『CDTVライブ!ライブ!』披露曲「Key of Heart」から考察
さらに、2019年2月24日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、音楽クリエイターのヒャダインが、「シンデレラガール」について解説したことがある。「この曲はAのコード(ラ・ド・ミ)なんですけど、歌の始まりはAの13thのF#から始まっていて(コードの音から)遠いんですよ。(F#は)構成音じゃないからちょっと複雑な音色になる。それが少年たちがデビューしていく緊張感や不安定さを表しているのではないか」という分析だ。この緊張感と不安定さが含まれた「シンデレラガール」を皮切りに、その後も高音パートを所々に盛り込んでいることが、「キンプリらしさ」につながっているのではないだろうか。
一方で、King & Princeには1stアルバム『King & Prince』収録曲「Naughty Girl」や5thシングル曲「Mazy Night」のような、クールで疾走感のあるダンスナンバーもある。他にも、1stアルバムを振り返ると、ハーモニーが印象的なミディアムチューンの「別々の空」、ソウルフルなパーティーチューンの「Dance with me」、EDMの要素も感じられるアッパーチューンの「Super Duper Crazy」など、王道アイドルソングだけでない、多彩な楽曲を歌いこなすグループの在り方が見えてくる。幅広い楽曲を歌えるからこそ、王道アイドルソングも映えるというもの。King & Princeならではの爽やかな王道ソング「Key of Heart」の披露を楽しみにしたい。