木村拓哉と爆笑問題 太田光、ラジオから滲み出るリスペクトと友情 様々な関係性が見えた色鮮やかな時間に

 木村拓哉がゆかりのあるマンスリーゲストを招いてトークをするラジオ『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)。7月のゲストは爆笑問題の太田光だ。

 7月5日放送回では、オープニングからコルトガバメントのモデルガンを持参して、「ガハハ、ボディーガードのくせに!」と大暴れ。相変わらずな破天荒キャラの太田に、木村も「当たんねーよ!」と嬉しそうに応えていく。

 ボディーガードとは、もちろん木村が主演する木曜ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)もちゃんと見ているぞという太田なりの意思表示。さらに、氷水をがぶ飲みしながら「日本酒だから」と意気がる太田に、「照れ隠しからずっとこういうことやってるんですよ」とも。

 「ピー」「たっくん」と呼び合う木村と太田の間にある友情は、ときにじゃれ合う少年同士のようでもあり、ときにエンタメという戦場で才能を認め合う同志のようでもあり、熱烈なファンとスーパースターのようでもあり……。クルっと回すたびに違った形になる万華鏡をのぞくように、2人のトークは聴き応えたっぷりな色鮮やかな時間となった。

「機械オンチだなお前は」(太田)、「どっちが!」(木村)

 銃撃戦ゴッコのあと話題に上ったのは、木村に送った太田のメールに返信がなかった事件について。実は明石家さんまも木村から返信がないとラジオでこぼしていたのだという。それをリスナー経由で知ったという木村。マネージャーのもとには木村がメールが受信できなかった間、太田が『グランメゾン東京』(TBS系)や、『教場』(フジテレビ系)など、木村が出演したドラマの感想を語った長文メールがどっさりと届いていたそうだ。

 そんなすれ違いを経て、再びスムーズにやり取りをするようになった2人。だが木村は、最近LINEなどのアプリで連絡を取ることが多くなったという。メールで送ってくるのは、太田とマツコ・デラックスくらい。さらに、太田はパソコンで送ってくるため、木村がスマホ感覚で絵文字を入力すると、全部文字化けしてしまうという新たなすれ違いが生まれているようだ。

 「どういう感情かわからないから! 不安になるんだよ。ぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅ〜ってなってるから(笑)」と木村からの文字化けメールに心を乱されるという太田。冒頭に木村が話したように、太田が暴れる姿を見せるのは、シャイで繊細な心の「照れ隠し」なのだ。

 そんな風に見破られているからこそ、太田は木村に「機械オンチだな、お前は!」と安心して吐き捨てられるのだろう。もちろん、木村はそんなの慣れっこだという感じで「どっちが! 自分だって使ってないでしょ」とあしらってみせる。

 よくよく考えてみると、いつも木村の周りにはそんな照れ屋な天の邪鬼ばかりが集まってきているような気もする。表面上の言葉よりも、奥深くにある確かなリスペクトを感じられる一瞬で繋がっていける。特に武士やヒーローの硬派なキャラクターがハマる木村には、こうしたツンデレくらいの友情が心地いいのかもしれない。

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