“虹ロス”な人にもおすすめしたいオーディション&バトル番組 『I-LAND』『CHUANG 2020』など5つをピックアップ
『Road to Kingdom』
昨年、Mnetで放送された『Queendom』は元2NE1のパク・ボム、MAMAMOO、OH MY GIRL、LOVELYZ、AOA、(G)I-DLEら現役で活躍するアーティストによる熾烈なステージバトルで大人気を博したが、今年は『Kingdom』として男性版の制作が決定している。その前哨戦として放送されたのが『Road to Kingdom』だ。参加グループは昨年放送されたオーディション番組『TO BE WORLD KLASS』によって選ばれ、今年デビューしたばかりの新人・TOOをはじめ、ONEUS、VERIVERY、THE BOYZ、ONF、Golden Child、そしてPENTAGONの7組が参加した。この番組の醍醐味はひとつのステージを作る制作の裏側が覗けること。毎回異なるテーマに沿ってメンバーが意見を出し合い、自分たちの力でステージを作り上げていく。すでにデビューしているグループの対決なのでサバイバルではないが、パフォーマンス力はもちろん、自己プロデュース力、総合的な制作力といった実力が如実に問われる、プロとしてのプライドがかかった厳しい戦いを強いられる。けれども前作『Queendom』の参加者たちは番組出演について「楽しかった」と口を揃えて言う。時には後輩にボロ負けすることもある、なれあい一切ナシの厳しい現場だが、全力を尽くしてステージを披露する彼女たちの間にはいつしかライバルという意識以上に同士の絆が芽生え、視聴者もまるでスポ根モノを観ているような清々しさを覚える。『Road to Kingdom』は現在Mnetでの放送が終了し、アプリ「Mnet Smart」での視聴が可能。パフォーマンスはYouTubeのMnet公式から観ることができる。また、本戦となる『Kingdom』も年内に放送が予定されている。
『GOOD GIRL:誰が放送局を襲撃したか』
こちらも『Road to Kingdom』と同様、すでにデビューしているアーティストたちによる音楽バトル番組。出演者は少女時代出身のヒョヨン、CLCのチャン・イェウン、KARDのチョン・ジウ、ソロシンガーのAileeの他、錚々たるラッパーたちが参戦しているが、中でもフェミニストラッパー・SLEEQの存在が異色。初回はそれぞれソロとしてのステージを披露し、1位を競うが、2話では参加者同士がユニットを組んでのバトル、続いては男性アーティストとの対決など、様々なスタイルのバトルが繰り広げられる。この番組もサバイバルではないけれど、性格やセンス、音楽的趣向を越えて、同じチームになったメンバーとどう折り合いをつけていくかなど、見どころがたくさん。いいステージには思いっきり盛り上がる、垣根を超えた絆も感動的だ。日本では7月30日よりMnetで放送予定。
■尹秀姫
東京都出身。フリーランスの編集・ライター。K-POPを中心に様々な媒体でインタビュー・コラムを執筆。『韓国語ジャーナルhana』のミュージックページ担当。WANNA ONEの解散であれだけ号泣したのに、今はIZ*ONEが気になっている懲りない性分。