『half-moon feat. Novel Core』インタビュー
FAKY&Novel Coreに聞く、アーティストとして掲げるそれぞれの信念 「half-moon」コラボ曲に表れた“多様な視点”
次世代ガールズ・ユニオンのFAKYが、ヒップホップアーティストNovel Coreとフィーチャリングした新曲「half-moon feat. Novel Core」をリリースする。
もともと本作は、FAKYのメンバーであるHinaがNovel Coreと共に出演していたABEMAの恋愛リアリティーショー『月とオオカミちゃんには騙されない(以下、月とオオカミちゃん)』を通して抱いた想いを込めた、今年2月デジタルリリースの同名曲が元になっている。人間なら誰しも持っている「多面性」を「月の満ち欠け」に喩えた歌詞の中に、Novel Coreの新たな視点が加わったことによって、楽曲の世界観はより広がりと奥行きを感じさせるものとなった。
「多面性」といえば、そもそもFAKYこそが、全く違う個性を持つ5人が集まった「多面的」なグループだ。メンバーの「ありのまま」を尊重し「決してジャッジはしない」と本インタビューの中で語っていたFAKYのLilʼ Fang。そんなグループのあり方は、「多様性」が謳われながらも「対立」と「分断」が加速するこの世界の中で、新たな関係性を構築していく上での大きなヒントになるかもしれない。
J-POPとヒップホップという、普段の活動のフィールドは全く違うFAKYとNovel Coreだが、お互いのどんなところに惹かれ、どのような共通点を感じているのか。和気あいあいとした雰囲気の中でざっくばらんに話し合ってもらった。(黒田隆憲)
Hina「Coreさんはとても気遣いの細やかな人」
ーー今回、初のコラボレーションとなるわけですが、まずはお互いの印象について聞かせてもらえますか?
Hina:私は『月とオオカミちゃん』での共演が初対面だったんですけど、番組開始当初からメンバー全員に対してとても親身に話を聞いてあげている姿が印象的でした。とても気遣いの細やかな人だなと。アーティストとしての(Novel)Coreさんは、作詞作曲を全て自分で手掛けていたり、ライブでも一人でステージに立つこともあったりするわけじゃないですか。私はグループで活動しているし、ステージに立つ時は隣に必ず誰かがいてくれるので、自分には出来ないことをたくさんしているから本当に尊敬しています。
Mikako:初めてCoreさんとお話ししたのは、私たちが毎週金曜日に生配信しているYouTube動画『FAKYWORLD』に、リモートでゲスト出演してくださった時だったんです。最近は、こうやって取材などで直接お会いする機会も多くなったんですけど、すごく真面目で真っ直ぐな方なのだなと思っていますね。例えばLil(Lilʼ Fang)がちょっとボケたりすると、必ず拾ってあげてる。私は8割くらいスルーしちゃうんですけど……。
Lil' Fang:いや9割でしょ!
Mikako:(笑)。だから、どこまで優しい人なんだろうって思っています。年下なんだけど、すごく大人だなって。きっといろんな物事がちゃんと見えてるんでしょうね。
Taki:私は『FAKYWORLD』の前に、SNSでHinaがCoreさんとのツーショット写真を上げていた時、コメントを付けたことがきっかけで色々やりとりさせてもらうようになりました。その時に同い年だと知って、とても親近感が増しましたね。あと、実際にお会いしたら……思ったよりも背が高かった!
Novel Core(以下、Core):そこ?(笑)
Akina:私は『月とオオカミちゃん』を毎回楽しみに観ていて、その時から優しい人だなと思っていました。実際に会ってからも、その印象は全く変わっていないですね。優しいし、いつも気を遣ってくれる。ラップもカッコいいし。
Lil' Fang:私はCoreさんのこと、ラップバトルの番組に出ている頃から存じ上げていたんですよ。でも、まさかこういうかたちで一緒に音楽をやることになるとは思っていませんでしたね。私たちはオルタナティブグループで、これまでもジャンルにこだわらず色々な活動をしてきたつもりだけど、まさかガチのヒップホップの方とコラボできるなんて……ありがたいなあと思います。人としては、おそらく会ってお話しする機会が私はHinaの次に多いと思うんですよ、スタジオでの作業もあったし。そういう時は本当にいつも楽しくやり取りできるし、今や友達みたいな気持ちでいますね。