THE RAMPAGE 吉野北人と藤原樹、似た者同士な関係性 演技面で切磋琢磨し合う2人に共通するセルフプロデュース力

THE RAMPAGE吉野北人と藤原樹の関係性

 

 また、藤原は吉野のお世話係でもあり、デビュー前と変わったメンバーについて聞かれた際には「僕年下なのでこんなこと言うのもなんですが、(北人さんは)出会った頃は本当に田舎の中学生って感じで自信なさげだったけど、今ではステージ上で「誰?」って思うくらい頼もしい存在に変わったと思います」(引用:JJネット)と保護者目線でコメント。冒頭で挙げた謎のワード“うすりきこ”は、『STALI HOMIES vol.2』の「ほくいつkitchen」(2人がチキン南蛮を作る料理企画)にて、吉野が薄力粉を“うすりきこ”と言い間違え、藤原がつっこんだことでトレンド入りしたもので、彼らのチームワークの良さが光っている。さらに「ほくいつkitchen」の配信中には、料理に集中する2人をフォローするように、リーダーの陣を始め、RIKU、浦川翔平、後藤拓磨といった“ほくいつサポーター”が連携してコメントで盛り上げる場面も。メンバーにとっても、吉野と藤原のふたりは放っておけないコンビのようだ。

 さて、ここまで“ほくいつ”コンビの関係性やエピソードを紹介してきたが、2人の大きな共通点といえばセルフプロデュース力だろう。R&Bが得意なダンスジャンルだという藤原は、体幹を活かしたしなやかなダンスに加えて、繊細に切り替わる顔の表情からも歌詞のメッセージを伝える、演技派パフォーマー。一方、ボーカル吉野も、浦川翔平が「ボーカルお三方それぞれの色があるんですけど、北人さんは見せ方がうまい」(引用:TVfan)と称賛するように、歌だけでなく、身振り手振りや流し目といった動きも含めて、曲ごとにガラッと違った表情を見せる。また、藤原は2017年に舞台『あたっくNo.1』で、吉野は2018年に『PRINCE OF LEGEND』でそれぞれ俳優デビューを飾り、THE RAMPAGEの演技チームとして切磋琢磨してきた。グループの一員としてどうあるべきか、どういうふうに見せたいのかを意識しながら、表現力を磨いてきた日々が、今のパフォーマンスに活きているのではないだろうか。

 そして、来たる7月10日には、吉野北人が初主演を務める映画『私がモテてどうすんだ』がついに全国上映スタート。マイペースながらも、THE RAMPAGEの一員として大きく一歩を踏み出した吉野。そんな彼の隣にはいつも、吉野を支える藤原の姿がある。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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