山下智久、マルチな活躍の中で覗かせるファン想いな一面 独自のアプローチ続ける活動姿勢を追う

アイドルとして、歌手として、俳優として

 世界に活動の場を広げている山下だが、ジャニーズへの愛も強い。これほどの人気者でありながらも、きわめて謙虚な後輩であり、フラットな先輩だ。先輩グループのライブが行われる際には「少しでも近くで見たい」という理由から、地方の会場まで足を伸ばすという。

 一方、後輩の番組にゲスト出演した際には、ニコニコと優しい目で見つめる姿が印象的。Hey! Say! JUMPの山田涼介には、自身を「トモ」と名前で呼ばせていることも有名な話だ。

 バラエティでの無茶ブリにも、はにかみながら全力で応え、歌って踊れば誰よりも輝く。それでいて軟派ではなく、内に秘めた男らしさとストイックさこそ山下の魅力。

 「常に全盛期」「人類のキセキ」と称される美しいルックスは、生まれ持ってのギフトであることはもちろん、山下自身の努力と「アイドル」という自覚によって保たれている、まさに「奇跡」といえよう。

 現在、35歳。年々、表情に柔らかさが増してきたように思う。年齢を重ねるとともに、またひと味違った魅力が見えてくるのだから不思議だ。いつまでも虜にさせられてしまう。

 俳優として、歌手として、ひとりの男として。愛され続け、求められ続ける山下智久の活躍から、今後も目が離せない。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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