山下智久、“人類のキセキ”と言われる所以 新たな挑戦続けてきたこれまでを振り返る

 5月31日に山下智久がソロデビュー14周年を迎えた。SNSでは「おめでとう」など、ファンからのお祝いメッセージが相次いだ。グループからソロに転向して以降、ソロコンサートにドラマ出演、そして今年は初となる海外ドラマ作品『THE HEAD』(Hulu)への出演と、新たな挑戦を続ける山下のこれまでを振り返ってみたい。

“引き算の美学”を忘れない表現

 2006年リリースのシングル『抱いてセニョリータ』でソロデビューを果たし、2011年にはソロに転向。以降、5枚のオリジナルアルバムをリリースし、作品を重ねるごとに山下の音楽性が色濃く表れてきた。特にアルバム『UNLEASHED』は、山下がほぼ全編の作詞を手掛け、タイトルの“解放”にふさわしい楽曲が並んだ。アイドル、俳優、アーティストと表現の幅を持ち、枠組みを超えた活躍を表しているようであり、洋楽テイストを取り入れた曲はJ-POPというカテゴリーからの解放も意味するかのようにも捉えられた。

 山下の活動の特徴の一つに、コラボレーションの多さも挙げられる。『青春アミーゴ』がミリオンヒットとなったKAT-TUN・亀梨和也とのユニット、修二と彰を筆頭に、亀と山P、過去には香取慎吾とのThe MONSTERS、事務所の枠を超えた安室奈美恵との「UNUSUAL」も思い出深い。意外なコラボだったが、存在が薄くなることはなく、かといって出すぎることもない、絶妙な存在感がある。

 ソロコンサートは、派手なデジタルサウンドばかりでも、ステージ映えするギラギラの衣装ばかりでもない。白いシャツ姿の山下が際立つ。自身のInstagramアカウントを開設して1年が経つが、その画像も動画もシンプルなのにおしゃれ。表現をするにあたって引き算の美学を忘れない人だと思う。

先輩を立て、後輩にはフランクに接する姿勢

 以前、『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)にゲスト出演した際に、KinKi Kidsにバックダンサーとして帯同していた時代の振付を披露した。音楽が流れたら踊る、というムチャぶりにもきっちり応じて笑いを誘った。最近では、嵐のインスタライブのコメント欄に登場して話題を集めた。また、事務所を退所したばかりの中居正広の番組にリモート出演した際には「俺もう先輩じゃないんだ」という中居の自虐的なコメントに、山下は「先輩は永遠に先輩ですから」とすかさず返答。咄嗟の一言から山下の人間性が伝わってきた。

 一方で、後輩であるHey! Say! JUMPの山田涼介は、山下からのお願いで「トモ」と呼んでいると明かした。YouTubeで公開された「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」では、ジャニーズJr.のTravis Japanをバックダンサーに迎えただけでなく、山下からの提案でTravis Japanのステージの時間を設けたという。先輩を立て、後輩にはフランクに接する、山下の姿勢が見えてきた。

 グループを離れてソロ活動を続けることは、相当な覚悟だったことだろう。ドラマにバラエティ、コンサートと、順調に仕事を重ねていたが、そこに胡坐をかかず、挑戦する姿勢がカッコいい。

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