「TWICE: Seize the Light」Ep 7.
TWICE、ミナの休養に思う当たり前ではない存在 表現者としての責任感や努力で成立する“9人でいること”
『TWICE WORLD TOUR 2019'TWICELIGHTS'』ツアー中だった昨年7月、体調不良を訴えたミナが治療に専念するため休養に入った(後に不安障害と診断)ーー前回の記事でそう書いて、「ミナの休養からもう一年が経つのか」と驚いている。あの頃いちファンとして抱いた思いは、ついこのあいだの出来事であったかのごとく鮮明なまま胸に刻まれており、今後も決して忘れることはないだろう。
ドキュメンタリー『TWICE: Seize the Light』Ep7.には、休養期間中の心境についてミナ自身が振り返る場面があった。
「仕事を休止したとき、休むことがすごく不安でした。みんなから取り残されてしまう気がして、たくさん考えました」「“(私が)TWICEから消えたらどうなるの?”そんなことも考えました」
この思いについては、プロデューサーのパク・ジニョン(J.Y.Park)が、これまでに経験したことや感じたことをメンバーから直接ヒアリングし、作詞作曲を手がけたという「Feel Special」の歌詞にも反映されていた。
“こんな日がある/急にひとりぼっちだと感じる日/どこへ行っても私の居場所じゃない気がしてうなだれる日”
“ただ隠れていたくて/向き合いたくなくて/すべてが意味を失ったように/私が意味を失ったようにじっとうずくまっていた時”
「“TWICEから消えたらどうなるの?”」
そう聞いて思い出したのは、3年前の2017年に番組の企画で行われたグループのスイス旅行における、ミナをはじめとしたメンバーたちの姿である。
その旅行はジヒョが足の負傷のために不参加となり、8人で執り行われることとなっていたのだが、初日にホテルへ着くや否やミナはカメラに向かって「ジヒョ!」と呼びかけ、「ジヒョとテレビ電話をしてもっと会いたくなった」と語っていた。また他のメンバーも、旅行中に美しい景色を見た際などに「あの子がここにいたら」と口にしたり、最終日までジヒョの不参加を悔やんでいた。
おそらく、TWICEが9人であることの特別さを誰よりも強く感じているのは、9人でいるTWICEを特別な存在に築き上げてきた彼女たち自身だろう。