UNISON SQUARE GARDEN、隠れた名曲の数々が“ライブで聴きたい曲”トップ30にランクイン 配信ライブ披露への期待も

 ライブでの披露を待ち望まれていた“隠れ人気曲”が明らかとなったのもこのトップ30の面白さだ。特に「to the CIDER ROAD」は、彼らの代表曲「オリオンをなぞる」に迫る6位である。2013年リリースの4thアルバム『CIDER ROAD』の1曲目であり、爽快に疾走する曲調はライブ映えしそうなものだが、2014年の全国ツアー以来、演奏される機会はなかった。〈この音が届くのなら”なんてことない“の魔法も/ちょっとぐらいは信じられるかな?〉と歌うサビも、今回の配信ライブにぴったりではないか。

 23位「ため息 shooting the MOON」はこの30曲で屈指の攻撃的なグルーヴを放つ。自粛期間で溜まったフラストレーションを爆発させるにはうってつけだ。一方、14位「きみのもとへ」はダンサブルな四つ打ちと高揚感に満ちたメロディが絡み合うポップチューン。〈できるなら心と体を2つにわけて 君の元へ〉というフレーズが“距離”を感じる今回の催しで鳴り響けば、たちまち幸福感に包まれるはず。今回の投票結果はあくまでセットリストの“参考”とのことだが、流れの中で様々な役割を果たせそうな多彩な楽曲がすでに出揃っている。 

 田淵智也(Ba)はユニゾンファンを頻繁に“物好き”と称する。自分だけが好きだろうと思っていた曲を支持していたファンが実は他にも多くいた、というのがこれらの楽曲のランクインに繋がったのではないだろうか。シングルのカップリングからも3曲がトップ30入りを果たすなど、一筋縄ではいかないバンド/ファン双方の性質を見事に捉えた順位である。

【期間限定フル公開】UNISON SQUARE GARDEN「さよならサマータイムマシン」

 今回の配信ライブは「フルカラープログラム」の歌詞を借りればユニゾンの〈完全無欠のロックンロール〉が世界中に鳴り響く絶好の機会だ。6月24日にはメジャーデビュー以降のフルアルバムがサブスクリプションサービスで解禁予定であり、ライブ前にアルバム曲も聴くことができる。来たる7月15日、万全の態勢とたっぷりの期待感で迎え撃ちたい。

■月の人
福岡在住の医療関係者。1994年の早生まれ。ポップカルチャーの摂取とその感想の熱弁が生き甲斐。noteを中心にライブレポートや作品レビューを書き連ねている。
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