CNBLUE ジョン・ヨンファ、カン・ミンヒョク、イ・ジョンシン……苦難を乗り越え磨かれた実力と音楽性

ムードメーカーなベーシスト、イ・ジョンシン

 全員が180cm越えという高身長グループのCNBLUEの中でも、188cmと一際そのスタイルの良さを誇るイ・ジョンシン。そのビジュアルを活かしてモデルとしても活躍してきた。また彼自身、趣味がカメラということもあり、Instagramには雰囲気のある写真を数多く投稿。愛犬・シンバとの飾らない日常シーンから、ロードムービーのようなクールな動画まで。彼のSNSを見れば身近なところにある幸せや、誰もが胸をときめかせる憧れのシーンなど、世界が見せる鮮やかな一瞬を切り取るのがうまい人なのだということがわかる。そんなイ・ジョンシンの眼差しを知れば、彼が作詞作曲に参加した「Manito」がこれほどまでに甘酸っぱいのもうなずける。重みのあるベースも、彼の中にある、どっしりとした愛情からにじみ出ているからかもしれない。

「Manito」

 だが、普段のイ・ジョンシンはといえば、そんな本音を隠すかのようなユーモア溢れる発言が多い。『古坂大魔王&永尾まりやのカツアゲ』(ABEMA)に出演したときには、ジョン・ヨンファからなかなか帰ってくれないというクレームが。ジョン・ヨンファこだわりのゴールデンベッドで先に寝てしまうというのだ。追及されたイ・ジョンシンは「好きですから。ヨンファさんのベッドは僕のベッド。僕のベッドはヨンファさんのベッド!」と主張し、笑いを誘っていた。さらに、入隊前最後のソロファンミーティングではバラードでしんみりした空気を変えようと「あげぽよー!」と突然叫んだことも。ギャグのトレンドはあえて(?)少し外してみせるところも、常に明るくポジティブな記憶をファンと共有したいという、イ・ジョンシンらしさあふれるエピソードだ。

 全員の兵役が終わり、新たな章が始まるCNBLUE。ジョン・ヨンファが見据えるのは、諦めきれない「東京ドーム」だという。多くの苦難を乗り越えながら、磨かれていく音楽性。そして、その時々のトレンドを意識した耳馴染みのいいメロディに、思わず共感してしまう歌詞……彼らはいつも執着を脱ぎ捨てながら進む。まるで、流行を捉えながら、自分らしさも見失わないファッショニスタのように。

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